Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
タンパク質のアミノ酸配列のみから立体構造を予測する問題において、人工知能の応用による成功が大きな注目を集めている。しかし、タンパク質がどのように機能を発揮するかの解明やその機能をどのように改変し得るかという応用に向けては、タンパク質の静的構造だけでなく動的構造についての理解を得ることが必須となる。本研究では、静的構造に内在する動的構造についての情報を抽出する方法を構築し、静的―動的構造の関係性についての新たな知見を得ることを目的とする。結果は、分子動力学シミュレーションと実験により検証し、動的構造と関連づけられる静的構造の表現を用いることで、高精度の相互作用や機能予測を実現する基盤を構築する。