Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
気候変動が顕在化するにつれ、河川の氾濫が頻発することで甚大な被害が発生している。これに対する自然を基盤とする解決策(NbS)として、森林・遊水池等を利用し、ピーク時の水量を抑えるグリーンインフラ(GI)を活用した治水がある。しかし、GI活用治水は、従来の堤防に比して効果の不確実性が高いという問題がある。さらに、空間的にGIより規模がはるかに大きくなるため、さまざまな利害関係が発生する。本研究は、GIを防災インフラとして的確に評価するため、不確実性と不利益を考慮した理論・実証研究、およびそれらに基づく導入のための合意形成についての研究を通して、GI活用治水の経済学的な総合研究を確立するものである。