Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
共振器型自由電子レーザ(Free Electron Laser: FEL)において、電子ビームの運動エネルギーからレーザの電磁場エネルギーへの変換効率は引き出し効率と呼ばれ、FEL強度やパルス幅を決定づける重要なパラメータである。本研究では京都大学中赤外自由電子レーザにおいて共振器損失の低減とFEL増幅率向上により引き出し効率を大幅に増大させる事を目的とする。現在進行中の新電子銃設置に伴う電子バンチ電荷量増大と合わせることで引き出し効率を最大で43%まで向上させることが期待される。これにより全く新しい手法で長波長赤外(8-15μm)の約1波長のパルス幅を持つ大強度波長可変光源が実現可能となる。