Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
自閉症に関わるコミュニケーションの問題を、人が行う判断・意思決定の観点から捉え直す。それにより、話者の意図である参照点の推論や、物事を表現するフレームによる判断の調整が求められる、社会的な場面での判断・意思決定において、健常者が示す認知バイアスを自閉症者は示しにくいという仮説を3つの実験を通して検証する。遺伝性についても検討するため、自閉症非罹患同胞も対象とする。精神科医の熊崎の経験を活かし、得られた知見を、自閉症者への診療の誤解のない説明法や自閉症者の判断の実社会での活用へと応用することで、研究成果の社会還元を目指す。