Project/Area Number |
22H04057
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
NOAMI Manabu 大阪教育大学, 附属学校園, 小学校教諭
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2022: ¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
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Keywords | 図画工作科 / 鑑賞学習 / 対話による鑑賞 / 小学校 / 感じ取る力 / 教科連携 |
Outline of Research at the Start |
これまでの図画工作科鑑賞領域における実践研究で得られた成果を発展させ、記述の質の向上を目指して国語科とも連携した教材開発を行うことで、鑑賞学習の学びの広がりと深まりを目的とする。具体的には、国語科の「B書くこと」領域を通して指導する〔知識及び技能〕を鑑賞学習においても反復する機会を与え、定着を確実なものにする営みである。国語科において、様々な情報や身に付けた知識・技能を活用して相手に伝わりやすく表す「書くこと」の能力を応用する。その後、児童の記述した文書をテキストマイニングにおいて分析し、共通の抽出語を含むクラスターに分け、テーマ抽出を実施し、国語科と連携した鑑賞学習の理論的仮設を構築する。
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Outline of Final Research Achievements |
国語科と連携した鑑賞学習の教材開発を行い、児童のポートフォリオから、各学年の「書くこと」について分析した。鑑賞の能力における発達段階の差はあると感じていたが、「書くこと」における主題に迫る発問では、発達段階による段階的な傾向が見られたものの、感じ取り方や考え方などに大きな差はなく、その伝え方に巧拙があることがわかった。さらには、「書くこと」では、鑑賞学習における指導者の発問の重要さが浮かび上がってきた。また、発達段階にみる「書くこと」と「見ること」「話すこと」の3つの観点の違いは、発達段階だけではなく児童の経験や指導者の力量によっても違ってくることがわかった。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
本研究において分析し始めた時には、児童の発達段階を分析することによって得た特徴に合わせた題材開発をして、今後の鑑賞学習に活かすことができると考えていた。しかし、分析することにより、発達段階にみる「見ること」「話すこと」「書くこと」の3つの観点の違いは、発達段階だけではなく児童の経験や指導者の力量によっても違ってくることがわかった。それらの具体的な対応はまだ考えられていない段階にある。今後は、まず目の前の児童に応じた発問を追究することにより、鑑賞学習を賦活させて、鑑賞の能力の向上に努めたい。
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