Project/Area Number |
22H04080
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
Nakayama Fumiko 広島大学, 附属三原幼稚園, 教諭
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥190,000 (Direct Cost: ¥190,000)
Fiscal Year 2022: ¥190,000 (Direct Cost: ¥190,000)
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Keywords | 幼児期のレジリエンス / 5歳児の協同的な運動遊び / コラボレーションする力 / 小学校教員とのカンファレンス / 質的・量的評価 / レジリエンスを高める経験 / コラボレーションする力の高まり / 幼小接続カリキュラム |
Outline of Research at the Start |
本研究は,協同的な運動遊びを通して幼児期の「レジリエンス」を育成する環境・援助と評価の在り方を明らかにすることを目的をする。 本研究では,5歳児の協同的な運動遊びに焦点をあて,チーム戦や作戦会議など協同的な活動を充実することで,友達と思いを伝え合いながら課題解決に取り組む保育を実践する。 また,「レジリエンス」の基礎となる資質・能力について,エピソード記録のカンファレンスを行い分析評価することで,幼児期における「レジリエンス」が育まれているか,またそれらを導き出す環境・援助について明らかにしていく。
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Outline of Final Research Achievements |
本研究では,幼児期の「レジリエンス」を育成する環境・援助と評価方法について明らかにすることを目的とした。この目的を達成するために,環境・援助として,5歳児の協同的な運動遊びに焦点をあててチーム戦など協同的な活動を行った。評価方法としては,エピソードを基にした小学校教員とのカンファレンスとルーブリックに基づく評価方法を開発した。その結果,本実践を通して幼児の「レジリエンス」の基礎となる資質・能力(コラボレーションする力)の高まりについて質的・量的の両側面から明らかにすることができた。また,カンファレンスを基に,幼小接続期で大事にしたい環境・援助の在り方についても新たな提案をすることができた。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
協同的な運動遊びにおいて,失敗と成功の過程でレジリエンスの基礎となる資質・能力の高まりが見られた。このようなレジリエンスの育成は,予測困難な時代を生きていく子どもたちには,将来の幸福感を高めるために非常に重要である。評価方法は,エピソードを基にした小学校教員とのカンファレンスとルーブリックに基づく質的・量的の両側面を開発した。このことは,主観的な子ども理解にとどまらず,客観的な評価につながり,幼児の発達や教育に関わる新たな洞察が可能になると考える。また,幼小接続期にレジリエンスを育むための具体的な環境・援助を明らかにしたことは,資質・能力を柱とした幼小の学びの連続性の研究に応用できると考える。
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