Project/Area Number |
22H04107
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | ぐんま国際アカデミー中等部 |
Principal Investigator |
Imai Shinichi ぐんま国際アカデミー中等部, 教諭
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2022: ¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
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Keywords | 国際バカロレア / 社会科教育 / 概念 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は,国際バカロレア(IB)の中等教育プログラム(MYP)を手掛かりに,概念理解を重視した探究型の社会科授業を開発し,その特徴と効果を明らかにすることである。まず,概念についての記述に着目して学習指導要領とIB関連文献等を分析し,概念理解を重視した社会科授業の特徴を整理する。次に,社会科に相当するMYP教科「個人と社会」の授業設計方法で,学習指導要領の学習内容(中世の日本)の単元を開発する。最後に,授業の実践と検証を通して,その効果と実践上の留意点及び課題を明らかにする。
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Outline of Final Research Achievements |
IB機構の公式文書から,概念と探究という観点でのMYPの授業設計の主な特徴は,授業で用いる概念がリスト化されていること,複数の概念を組み合わせて単元の「探究テーマ」を設定すること,「探究テーマ」に基づいて「事実的」「概念的」「議論的」問いを立てることの3点である。MYPの方法で学習指導要領の「中世の日本」の単元を計画し授業を行った。その結果,生徒は概念に関連する適切な中世の具体例を挙げながら「探究テーマ」をふまえて中世の時代の特徴を説明していることから,MYPの方法にそって作成した単元は概念理解という点で一定の効果があった。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
『中学校学習指導要領(平成29年告示)』とその解説では,「概念」に関わる語が多用されているが,特に歴史的分野と地理的分野では,授業の中でどのような概念をいかに扱うのかについては十分に示されていない。MYPが示す概念とその扱い方にそって開発した単元では,生徒は中世の学習内容について概念を用いて説明でき,他の時代や国にも転移させうるアイデア(「探究テーマ」)とむすびつけて理解できた。本研究は,概念を用いた歴史単元の授業構成の具体例を示したことに意義がある。
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