Project/Area Number |
22H04153
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1200:Educational technology-related
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Research Institution | Wakayama National College of Technology |
Principal Investigator |
Norimura Shiho 和歌山工業高等専門学校, 技術支援室, 技術職員
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2022: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 色覚障害 / 色覚異常 / 色覚特性 / 学生実験 / 補助教材 / 滴定 / 指示薬 / 学生実験補助教材 / 色変化識別システム |
Outline of Research at the Start |
先天性色弱者は個人差があるが同系色の違いを見分けるのが困難である。一般に化学分野では色変化を識別する実験手法が多く存在し、本校の生物応用化学科でも多く実施している。色の識別が困難な学生にとってハードルが高くなり得るため、色変化を音で通知できれば本来習得すべき実験操作に集中でき、精神的負担も軽減できると考える。本研究は、化学実験の補助教材として、色変化識別システムを構築する。本システムは、実験の様子をカメラで撮り、ノートパソコンのディスプレイに表示する。RGB値(色の情報)を取得し、溶液の色が変化したと判断したら音を出力し、滴定が終了したことを知らせる仕組みである。
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Outline of Final Research Achievements |
先天性の色覚異常を持つ人は,日本人では男性の20人に1人,女性の500人に1人いると言われている.本研究は色覚異常をもつ学生への実験補助教材として,色変化が起きた時に音で知らせる識別システムを構築することを目的とした. 色変化の識別を伴う化学実験は多く存在するが,本研究では定量分析法の一つである滴定法に焦点を当てた.滴定指示薬ごとに色変化を識別する閾値を決定し,判定を行い,音を鳴らして色変化を知らせるプログラムを作成した.
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
先天性の色覚異常者は日本人では男性の20人に1人,女性の500人に1人いると言われていることから,クラスに該当者がいるケースは十分にある.また色覚異常を自覚していないケースも考えられる.化学実験では,色変化を識別する実験を数多く実施するが,識別が困難な学生にとってハードルが高くなりやすい.そこで色変化を音で通知する補助教材を使用することで本来習得すべき実験操作や理論に集中でき,精神的負担が軽減されることを期待している.
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