ビッグデータ解析と基礎研究の融合によるICI治療抵抗性克服へ向けたアプローチ
Project/Area Number |
22H04290
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3180:Clinical pharmacy-related
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
ISHIDA Shunsuke 徳島大学, 病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2022: ¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
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Keywords | 免疫チェックポイント阻害剤 / 遺伝子発現データベース |
Outline of Research at the Start |
癌薬物療法のキードラッグとなった免疫チェックポイント阻害剤の治療抵抗性の改善は、世界的に解決すべき喫緊の課題の一つである。遺伝子発現データベースを用いた多層的データマイニングにより探索した治療抵抗性を克服する既存承認薬の組み合わせの妥当性を基礎薬理学的研究によって立証する。
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Outline of Final Research Achievements |
免疫チェックポイント阻害剤 (ICI) を用いた治療では、長期奏功を得られる癌患者が著しく増加した一方で、早期にICI治療抵抗性となる症例が多いことが問題となっている。ICI治療抵抗性の主な原因は、治療抵抗性遺伝子が同時多発的に発現している点にある。本研究では、遺伝子発現データベースを用いた多層的データマイニングによりICI治療抵抗性を克服する既存承認薬の組み合わせを探索した。遺伝子発現データベースを活用して複数のICI治療抵抗性関連遺伝子を抽出した。さらに、創薬ツールを用いて解析した結果、既存承認薬の2剤を併用した時に、ICI治療抵抗性関連遺伝子の発現が抑制されることを明らかにした。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
本研究は、複数のデータベースを組み合わせたビッグデータ解析を活用した新たな切り口からICI治療耐性化に対する治療薬の開発という社会的要請の大きい課題に挑む、国内外で類を見ない独創的な研究である。疾患の多様性・複雑性を内包した医療ビッグデータを活用することで、ヒトにおける有効性や安全性が予測できるため、新規治療戦略を迅速に臨床応用に繋げることが可能になる。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)
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[Presentation] PD-1ノックアウトマウスを用いた免疫チェックポイント阻害剤関連心筋炎の病態モデル開発2022
Author(s)
運天 拡人, 濱野 裕章, 新村 貴博, 内田 和志, 友近 七海, 宮田 晃志, 石田 俊介, 合田 光寛, 八木 健太, 相澤 風花, 石澤 有紀, 座間味 義人, 石澤 啓介
Organizer
第61回日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会中国四国支部学術大会
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[Presentation] ベバシズマブ治療継続にプロトンポンプ阻害剤、ボノプラザンが与える影響2022
Author(s)
八木 健太, 丸尾 陽成, 石田 俊介, 鍛治園 誠, 相澤 風花, 新村 貴博, 石澤 有紀, 濱野 裕章, 合田 光寛, 座間味 義人, 石澤 啓介
Organizer
第32回日本医療薬学会年会
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