スマートフォンアプリを用いた患者の合成音声は新規代用音声となり得るか
Project/Area Number |
22H04301
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3180:Clinical pharmacy-related
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
AMEYA MISATO 愛媛大学, 医学部附属病院, 言語聴覚士
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥330,000 (Direct Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥330,000 (Direct Cost: ¥330,000)
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Keywords | 代用音声 / スマートフォンアプリケーション / 合成音声 / 喉頭摘出術 / QOL / コミュニケーション / 喉頭全摘出術 / 音声合成技術 |
Outline of Research at the Start |
喉頭全摘出術後の患者は、永続的な失声によりコミュニケーションに著しい障害を来たす。術後の代用音声としては、電気式人工喉頭を使った発声、シャント発声や食道発声などがあるが、術前の自身の声質とは大きく異なる。そのため、術前の患者自身の音声を用いた代用音声を提供することが出来れば、術前に患者が抱える不安の軽減や、術後の患者の生活の質(Quality of life: QOL)の向上が期待できる。 本研究では、電気式人工喉頭と音声合成アプリケーションの使用について、アンケートやQOL評価を用いて比較検討し、音声合成アプリケーションが新しい代用音声となり得るか臨床的に検証する。
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Outline of Final Research Achievements |
頭頸部癌で喉頭全摘出術を受けた患者を対象に,自分の声に類似した合成音声を作ることができるスマートフォンアプリケーションを用いて,音声合成アプリと電気式人工喉頭使用の自覚的評価を行った.10例中4例が音声合成アプリを活用でき、合成音声使用に関するアンケートでは,高い満足度を示した.しかし,機器の操作性には不満を示し,QOL評価では,他の代用音声を用いた過去の報告より,新しい代用音声を用いた方がわわずかに低下した.音声合成アプリに対する期待度は高いが,患者のニーズに答えるためには,機器の開発や使用をサポートする言語聴覚士の増加が必要である.
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
喉頭摘出術を受けた患者は自分の声を失うためQOLが大きく低下する.術後の代用音声は,電気式人工喉頭や食道発声などいくつかあるものの,術前の声質とは大きく異なる.近年,音声合成技術の発達により,録音した音声とAIを用いて自分の声に類似した合成音声を作ることができるようになった.この合成音声技術を新しい代用音声として用いることができるか,患者の自覚的評価から得られた知見を示すことで,新しい代用音声の開発や社会の認知度が上がることが期待できる。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)