Project/Area Number |
22H04351
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3190:Biomedical structure and function, pathology, infection/immunology, and related fields
|
Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
Maeda Tatsuo 東京医科大学, 医学部, 医療技術補助
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2022: ¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
|
Keywords | 皮膚科 / 線維化 / ブレオマイシン / Interleukin (IL)-25 / IL-25 |
Outline of Research at the Start |
全身性強皮症は膠原病の一つであり、皮膚および内臓の線維化を特徴とする難治性の全身性疾患である.組織の線維化は主にTGF-β/SMADシグナルによるⅠ型コラーゲンの過剰な産生によって亢進するが、TGF-β/SMADシグナル以外の線維化に関与する経路の存在も示唆されている.これまでに我々はIL-17Aが脱毛を伴う皮膚の瘢痕化(線維化)に関与する可能性を報告した.本研究では皮膚組織の線維化におけるIL-17ファミリーのサイトカインの一つであるIL-25/IL-17Eに注目し、その役割を解明する目的でブレオマイシン誘発強皮症モデルやIL-25遺伝子改変マウスを用いて研究を進める.
|
Outline of Final Research Achievements |
本研究は、皮膚線維化現象におけるIL-25の機能の解明を目的として行った.マウスの皮膚にブレオマイシンを反復投与することで皮膚の線維化を誘導できる.IL-25をよび線維化関連因子の変化をIL-25ノックアウトマウスと正常マウスとで比較した.その結果、線維化誘導過程においてIL-25遺伝子の優位な発現上昇が確認された.しかし線維化関連因子では優位な変化は認められなかった.次に、マウスの皮膚線維芽細胞をマウス組み換えIL-25タンパクで刺激した.その結果、ACTA2、CTGF遺伝子の発現上昇、ゲル収縮アッセイによる40%程度の収縮、免疫染色によるACTA2の発現が確認できた.
|
Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
本研究成果により,IL-25が皮膚の線維化現象において補助的な役割を担っている可能性を示すことができた.これは難治性皮膚疾患のひとつである強皮症を理解するために有益な知見のひとつであると考えられる.今後さらに研究を進めることで,皮膚強皮症の病態形成メカニズムの詳細な理解につながることが期待される.
|