Project/Area Number |
22H04392
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3230:Oral science and related fields
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
Yuko Taira 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 研究補助者
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2022: ¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
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Keywords | 脳卒中 / 塩分食 / 腸内細菌叢 |
Outline of Research at the Start |
近年、口腔の健康と高血圧・糖尿病などの生活習慣病との関連が明らかにされつつある。しかし、人類史上最大の感染症とされる齲蝕や歯周病と、食事や運動など生活習慣の乱れを背景とする高血圧・糖尿病の相互連関、さらには循環器疾患の発症病態のプロセスは未だ明らかにされておらず科学的な知見の集約、新たなエビデンスの創出が望まれている。 本研究では、モデル動物を用い、「栄養(食事)-口内・腸内環境-宿主代謝」における共生細菌叢の影響を検討し、ヒトにおけるマイクロバイオーム研究における病態仮説を提唱する。
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Outline of Final Research Achievements |
近年、口腔の健康と高血圧・糖尿病などの生活習慣病との関連が明らかにされつつあるが、脳卒中を含む循環器疾患の発症病態における口内および腸内共生細菌叢の働きは不明である。本研究では、脳卒中易発症性自然高血圧ラットを用いて、塩分負荷および広域スペクトラムの抗菌薬を用いることによる腸内細菌叢の変化と、表現型への影響を検討した。腸内細菌叢内への口内常在細菌の定着が、ヒト・モデル動物に共通してみられる細菌叢変容であることが明らかになった。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
本研究では、モデル動物を用いた塩分の摂取に伴う共生細菌叢の変化と脳卒中イベントの評価、広域スペクトラムの抗生剤投与の効果を検討し、共生細菌叢を介した口腸連関が、脳卒中病態に影響する可能性を示唆する結果を得た。近年、口腔の健康と高血圧・糖尿病などの生活習慣病との関連が明らかにされつつあるが、本研究成果は、齲蝕や歯周病と、食事や運動など生活習慣の乱れを背景とする高血圧・糖尿病の相互連関、さらには循環器疾患の発症病態のプロセスの解明につながる新たなエビデンスの創出と言える。
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