Project/Area Number |
22H04395
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3240:Society medicine, nursing, and related fields
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
Nagai Risa 金沢大学, 附属病院, 言語聴覚士
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥350,000 (Direct Cost: ¥350,000)
Fiscal Year 2022: ¥350,000 (Direct Cost: ¥350,000)
|
Keywords | 軟骨伝導補聴器 / 一側性難聴 |
Outline of Research at the Start |
一側性難聴患者のうち、難聴耳側に軟骨伝導補聴器を装用している患者に対し、難聴耳側からの音の提示でどの程度ことばを聴き取ることができるか裸耳、装用下にてそれぞれ検査を行い、その結果を比較し補聴効果を明らかにする。 両耳聴の効果を明確にすることにより、装用効果が期待できる患者には積極的に補聴を促し、一側性難聴ならではの社会的不利益を軽減させ患者の QOL 向上につなげることを目的とした研究である。
|
Outline of Final Research Achievements |
当科では2020年度より軟骨伝導補聴器外来を開始し、従来の補聴器の装用が困難であった患者に対し、軟骨伝導補聴器の調整、装用指導などを行っている。 本研究では、軟骨伝導補聴器を装用することにより、一側性難聴患者のことばの聴取がどの程度改善するものか、難聴耳側からの音提示によることばの聴取検査を装用下、非装用下とそれぞれ行った。 装用者5名に対し検査を施行することができたが、今回の調査では装用下、非装用下での聴取成績はほぼ同等(いずれも100%に近い明瞭度)であった。その原因としては検査室が静寂な環境であり、提示された語音は非装用下であっても良聴耳じゅうぶん聴き取れたことが考えられる。
|
Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
一側に難聴が認められても、対側の聴力が正常範囲である場合、多くの患者は補聴など行わず良聴耳に頼った生活をしている。一側性難聴の特徴としては障害のみえづらさが挙げられ、聞き逃しを無視と捉えられてしまうなど周囲から誤解を受けやすいといった社会的不利益を被る場合も多い。 本研究では難聴耳側からの音提示による検査を行い装用、非装用でのことばの聴き取りやすさの差を明らかにすることを目的としたが、静寂な環境下では両者の差はほぼ認められなかった。今後は雑音下での調査を行い、より日常生活場面に近い場での両耳聴の効果を明らかにしていく予定である。
|