Project/Area Number |
22H04924
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (platforms for Advanced Technologies and Research Resources)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中野 貴志 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (80212091)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊永 英寿 東北大学, 先端量子ビーム科学研究センター, 准教授 (00435645)
石岡 典子 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 高崎量子技術基盤研究所 量子バイオ基盤研究部, 部長 (30354963)
永津 弘太郎 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子医科学研究所 先進核医学基盤研究部, グループリーダー (30531529)
渡部 浩司 東北大学, 先端量子ビーム科学研究センター, 教授 (40280820)
神田 浩樹 大阪大学, 核物理研究センター, 講師 (40321971)
羽場 宏光 国立研究開発法人理化学研究所, 仁科加速器科学研究センター, 室長 (60360624)
福田 光宏 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (60370467)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2028-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
|
Budget Amount *help |
¥185,640,000 (Direct Cost: ¥142,800,000、Indirect Cost: ¥42,840,000)
Fiscal Year 2024: ¥30,940,000 (Direct Cost: ¥23,800,000、Indirect Cost: ¥7,140,000)
Fiscal Year 2023: ¥30,940,000 (Direct Cost: ¥23,800,000、Indirect Cost: ¥7,140,000)
Fiscal Year 2022: ¥30,940,000 (Direct Cost: ¥23,800,000、Indirect Cost: ¥7,140,000)
|
Keywords | 放射性同位体 / 短寿命 / 加速器 / アルファ線核医学治療 / シングルフォトン / アルファ線 / α線核医学治療 / 分子イメージング |
Outline of Research at the Start |
近年とみに需要が増加してきた基礎開発・研究用放射性同位体の年間を通じた安定な供給とその安全な取り扱いのための技術的な支援を行う研究支援基盤を形成します。国内の6か所の加速器施設が緊密に連携し、放射性同位体を安定的にかつ速やかに供給することで、物理、化学、生物学の基礎研究から、工学、農学、薬学、医学分野の応用研究に至る幅広い研究分野の多様な研究者のニーズに応えます。
|
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は上半期のRI供給に向け、令和4年12月25日から令和5年1月19日までの期間に課題募集を実施し、令和5年2月9日に課題選択委員会を開催した。課題選択委員会では申請のあった29課題を審査し、29課題すべてを採択した。さらに下半期のRI供給に向けては、令和5年6月22日から7月31日までの期間に課題募集を実施し、8月23日に課題選択委員会を開催した。応募のあった課題5件を審査し、5件すべてを採択した。採択された課題へのRIの供給は、RCNP、東北大CYRIC、東北大ELPH、理化学研究所からそれぞれの課題の研究を実施するRI取り扱い施設に対して行った。供給した核種は、核医学治療に向けた研究が精力的に行われている At-211 が多く、この供給はRCNP、理化学研究所が主に担当した。そのほか、植物中の元素の動態の研究のためのK-42, K-43、またPET用の核種であるC-11、F-18などの供給を東北大学ELPH、東北大学CYRICから実施した。QST千葉では火災トラブルの発生した加速器の復旧工事が行われることになり、また、火災の影響を免れた小型サイクロトロンを用いたAc-225の製造の準備を行うなどの大きな進捗があった。 また、大阪大学放射線科学基盤機構および福島県立医科大学との共催で、短寿命RI利用研究シンポジウムを令和5年8月2日から3日に渡って大阪大学で開催した。さらに、令和5年度放射性同位元素等取扱施設安全管理担当教職員研修との共催でRI技術講習会を東北大学CYRICで実施した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和4年度下期からは加速器の運転におけるコストの多くを占める電力料金の高騰が大きく影響し、加速器運転の継続が困難となる施設も発生してきた。プラットフォームとしては予算内でのベストエフォートで対応を行っているが、供給回数・量の減少が免れられない状況となった。QST高崎研では加速器の運転時間が大きく減少し、トータルのRI供給能力への影響が大きい状態であった。
|
Strategy for Future Research Activity |
文科省の共同利用・共同研究システム形成事業学際領域展開ハブ形成プログラムに、RIコラボラティブ学際領域展開プラットフォーム(学際プラットフォーム)が採択されたことから、技術支援や科研費課題以外の研究課題へのRI供給を広く行うことが可能となった。短寿命RI供給プラットフォームと学際プラットフォームの両輪をもとに、引き続きRI供給を希望する科研費課題に対してRIの製造と供給を行う。QST千葉では小型サイクロトロンを用いたAc-225の製造と供給を予定しており、プラットフォームからの供給可能RIのラインナップに世界的に注目を集めているRIを含めることで、RIを利用した研究のさらなる広がりを期待している。 また、大阪大学では放射線規制上の「販売の業」の届け出を行ったことから、料金収集に向けた準備を進め、供給コストの上昇に耐えられるプラットフォームを形成する。
|