Project/Area Number |
22K00078
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01030:Religious studies-related
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Research Institution | Reitaku University |
Principal Investigator |
堀内 一史 麗澤大学, 国際学部, 特任教授 (60306404)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | キリスト教福音派 / 人種 / 多様性 / 多人種(民族)会衆化運動 / 福音派 / 福音派左派 / 人種和解運動 / 社会正義運動 / 多民族会衆化運動 / 人種問題 / 宗教右派 / 回心モデル / 預言者モデル |
Outline of Research at the Start |
米国キリスト教福音派は、政治的にも保守的な宗教右派から政治的にはリベラルな福音派左派まで多様性に富む信仰グループである。本研究では、こうした神学的・政治的差異が、人種的多様性を含む人種関係への関心や取り組みと相関関係があるかどうかに関する実証的研究を行う。具体的には、神学的・政治的差異と、(1)教会員の人種的多様性の度合い、(2)教会としての人種差別解消に資する社会貢献の有無、(3)大統領選挙での投票行動における人種的偏向の有無などとの相関関係を明らかにすることで、福音派の人種観を考察する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2年目の2023年度は、Curtiss DeYoung牧師(ミネソタ教会協議会共同経営最高責任者、Park Avenue United Methodist Church教会員)をミネアポリスに訪ね、同協会所属の多人種会衆化運動を行っている教会を推薦してもらい、聖職者との人的信頼関係の構築と指導者の面接調査を行った。多人種会衆化運動とは、教会の会衆を構成する教会員について、多数派を占める白人または黒人などの単一人種の構成率を八割以下に抑え、少数派複数人種の構成率を二割以上に伸ばす試みをいうが、今回の調査では、リベラル派教会と福音派教会を訪問した。 ①Park Avenue United Methodist Churchは、ミネアポリス南部では最も歴史ある教会で、リベラル派の教会。DeYoung牧師と面接調査を行った。会衆は中型の規模を誇る。主任牧師のグレッグ・テイラーは白人である。 New City Churchは、設立後間もない若い教会で、リベラル派であり、多人種のみならず、LGBTQの信徒を有する僅少な存在である。この教会では、日曜日の礼拝式に出席し、共同主席牧師を務める日系アメリカ人の女性ダナ・ニューハウザー牧師と面接調査を行った。彼女は人種的多様性を代表するケースである。もう一人の共同主席牧師は、中国系アメリカ人でゲイの男性であり、性的多様性を代表するケースとなる。 Sanctuary Covenant Churchは、商業施設の多い地域する都市型の教会で、訪問した教会では唯一の福音派の多人種会衆教会である。この教会の主任牧師は、Edrin Williams牧師であり、人種的には黒人である。 こうした多様な教会のデータが収集できたことはキリスト教プロテスタント内での多人種会衆化運動を理解するためには極めて貴重な情報である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
教会員との面接調査やアンケートの実施を3年目に計画しているが、研究目的に照らすと、多人種会衆化を行う意志のない白人教会または黒人教会の調査については、今回の研究計画では、経費面でも時間面でも実施は困難である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、多人種会衆化に意味を見いださない教会の調査は別の機会に譲るとして、まずは、会衆に対する面接調査とアンケート調査を行う予定であるが、アンケート調査の実施を依頼しても調査が進捗していないため、面接調査の分析に努めたい。
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