Project/Area Number |
22K00081
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01030:Religious studies-related
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
大川 玲子 明治学院大学, 国際学部, 教授 (50434189)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | イスラーム / クルアーン / 聖典 / アメリカ / ムスリム / イスラ―ム / 改宗 / 聖典解釈 |
Outline of Research at the Start |
近年、改宗者による聖典クルアーン(コーラン)の解釈や翻訳の影響力が強まっている。これまでの研究では西洋の著名な改宗者によるクルアーン解釈・翻訳は対象とされたが、改宗者そのものは総体として論じられなかった。 よって本研究は、現代の西洋諸国での改宗者ムスリムたちによるクルアーン解釈書・翻訳書全体に焦点を当て、そこにあらわれる宗教認識を分析する。 さらに主に米国在住の一般の改宗者ムスリムに聞き取り調査を行い、クルアーン理解を問うことで宗教認識を探る。 以上の文献調査と聞き取り調査を合わせ、ムスリム世界の新しい宗教認識が宗教共存を必要とする現代世界にいかに整合性をもち得るかについて総合的に解明したい。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題に基づく成果が、2024年5月に『聖典クルアーンの思想』(筑摩書房)の第五章「改宗者ムスリムとクルアーン翻訳」として刊行されることになっている。内容は、アメリカでの改宗者ムスリム調査とクルアーン翻訳の歴史・現状についての分析を論じたものである。 この論考は、昨年8月にアメリカでの1年間の研究調査を終えて帰国し、その成果をふまえて日本で執筆したものである。 本研究課題の一部を早い段階で世に発表することができたため、今後はその全体像をまとめる段階に入ったと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年夏に、アメリカでの一年間のサバティカル研究を終えて、日本に帰国した。その後、アメリカで得た知見やデータの整理を行った。その成果を上述した形で発表することができたため、研究のプロセスが順調に進んでいると認識している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題に基づく書籍の刊行を検討しており、今後はそれをふまえて準備することになる。 これまでに得た知見・データを総括、さらに補充することで、アメリカにおけるムスリムの改宗とクルアーン翻訳のダイナミズムを論じ、ここから、アメリカのダイバーシティの功罪について考察する予定である。
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