植民地朝鮮の日本系宗教に関するデジタルアーカイブ基盤の総合的プラットフォーム構築
Project/Area Number |
22K00090
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01030:Religious studies-related
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Research Institution | Shikoku Gakuin University |
Principal Investigator |
金 泰勲 四国学院大学, 文学部, 教授 (10608706)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 植民地朝鮮の日本人宗教者 / 朝鮮総督府宗教関係文書 / 日本系宗教の朝鮮布教 / 近代日韓宗教関係データベース / 近代日韓宗教史 / 朝鮮総督府の宗教政策 |
Outline of Research at the Start |
本研究はデータベースHP「植民地朝鮮の日本人宗教者」(https://www.jrpkc.org)を、近代日韓宗教史を網羅するより総合的なプラットフォームとして構築することを目的とする。韓国国立中央図書館DB、韓国国家記録院DB、日本国会図書館デジタルコレクション、日本国立公文書館デジタルアーカイブなどのデジタルアーカイブを活用し、植民地朝鮮で活動していた日本人宗教者たちに関する情報を総合、クロス、再構築、俯瞰する、デジタル人文学に基づく近代日韓宗教史の新領域を開拓することを目指す研究である。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、研究代表者が2018年度~2022年度までに遂行した科研費研究「植民地朝鮮における日本人宗教者に関する基礎的調査研究」(課題番号18K00090)の後続研究として、2022年度は本研究1年目として重なっている。従って、本年度はその継続として、DBHP「植民地朝鮮の日本人宗教者」(www.jrpkc.org)の充実に尽力した。 特に本年度の重要な実績としては、朝鮮総督府宗教関係文書(韓国国家記録院所蔵)の翻刻作業とその公開があげられる。『寺院創立願財産管理住持就職願ニ関スル件』(1925年、管理番号CJA0004768、2022年8月翻刻公開完了)、『布教所ニ関スル綴』『布教所ニ関する書類』(1907~1910年、管理番号CJA0004732、2022年12月翻刻公開完了)、『布教者ニ関スル綴』(1907年、管理番号CJA0004733、2023年1月翻刻公開完了)の4冊を翻刻公開完了した。 DBHP「植民地朝鮮の日本人宗教者」は、専門研究者のみならず、一般の方からも関心が高く、2022年4月~2023年3月末までは、3,242名(前年度比26%増加)が4,052回(前年度比10%増加)のアクセスを達成した。主なアクセス地域としては、日本が3,467回として最も多く、韓国421回、米国67回、台湾41回、香港16回で、国際的にも注目されていることがわかる。公開を開始した2020年9月から2023年5月12日現在までの集計は、7,769名、11,030回アクセスで、主な地域は、日本9,334回、韓国1,154回、米国185回、台湾87回、香港32回となったいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度に翻刻公開完了した朝鮮総督府宗教関係文書の内容からは、『朝鮮総督府官報』の記録からは確認できなかったより詳細な情報が確認できた。日本系宗教の朝鮮布教管理者たちの履歴や朝鮮の各地で創立されていた寺院の図面、運営の詳細が把握できる資料など、本研究における重要な成果があった。 現地調査としては、2022年7月に行った韓国調査を通して、仁川の日本人居留地、日蓮宗妙覚寺の階段(仁川)、仁川四国88ヵ所跡、木浦四国88ヵ所跡、慶州西慶寺など、とても重要な遺跡地を確認することができた。特に、木浦四国88ヵ所跡では儒達山頂に彫刻されている弘法大師像が確認でき、また慶州西慶寺では、管理事務所の協力で本堂内部の撮影ができたことが特筆すべき実績といえる。
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Strategy for Future Research Activity |
研究2年目の2023年度は、引き続き朝鮮総督府宗教関係文書の翻刻作業とDBHP「植民地朝鮮の日本人宗教者」の充実に尽力する。 8月5日に予定している韓国円光大学校での国際シンポジウムで、「朝鮮総督府宗教関係文書からみる日本系宗教の拡張性」をテーマで研究成果を報告する。 そして、8月の韓国現地調査では、これまでの写真撮影に加えて、動画撮影を計画している。これは、ドローンを利用した撮影を目指すものとして、それのDBHPへの公開を通してより立体的な映像資料のデータベースが期待できる。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)