日本に現存する古琴(七絃琴)資料の調査・研究と解題目録・蔵書印データベースの作成
Project/Area Number |
22K00155
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01050:Aesthetics and art studies-related
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
山寺 美紀子 関西大学, 東西学術研究所, 非常勤研究員 (90601097)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 古琴 / 七絃琴(七絃琴) / 書誌 / 林謙三 / 山県大弐 / 琴学 / 琴楽 / 七絃琴(七弦琴) / 琴譜 / 内藤湖南 / 徳川吉宗 / 七絃琴 / 七弦琴 / 日本 |
Outline of Research at the Start |
古琴(七絃琴)は、中国の学芸を代表する楽器である。紀元前から知識人の必須の教養として、思想・学問と密接に関連しながら今日まで演奏伝承が続いており、ユネスコ無形文化遺産に登録されている。古琴は、かつて中国から日本にも伝わり受容されてきたが、昭和30年代に日本における演奏伝承は断絶した。ただし、日本には今もなお古琴の資料が残されており、多くは資料的価値が知られずに死蔵されている。本研究は、これまで研究代表者が調査してきた日本各地に散在する古琴の一次資料(主に文献。楽譜を含む)に加えて、更に全面的な資料の調査・研究を行い、日本に現存する古琴資料の解題目録・蔵書印データベースを作成するものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
中国の伝統楽器である古琴(七絃琴)は、古来、儒者を初めとする知識人の修養として愛好されてきたものであり、思想・学問と密接に関連しながら今日まで演奏伝承が続いている。古琴は、かつて中国から日本にも伝わり受容されてきたが、昭和期に日本における演奏伝承は断絶した。日本には今も古琴の資料が残存するが、多くは死蔵されている。研究代表者はこれまで日本各地に散在する古琴の一次資料を調査してきたが(弘前市立図書館/東北大学狩野文庫/宮城県図書館伊達文庫/筑波大学/山県大弐神社/無窮会/国会図書館/静嘉堂文庫/早稲田大学服部文庫/宮内庁書陵部/東京国立博物館/国文学研究資料館田安徳川家資料/内閣文庫/東京都立中央図書館/上野学園大学/神宮文庫/住吉大社御文庫/四天王寺大学恩頼堂文庫/京都大学/陽明文庫/彦根城博物館/九州大学等の計320点ほど)、本研究では、それを基にして更なる調査を進め、日本に現存する古琴資料の解題目録・蔵書印データベースを作成する。対象とする資料は、古琴の楽譜・奏法書・理論書等と古琴を扱った研究書・礼楽書等の古文献(写本・刊本を含む明治中期・中華民国初期頃までの和書・漢籍)である。本年度は以下の①~③を行った。 ①すでに調査した資料に対する解題目録の作成を進めた。また、この作成作業においては、全体に渡り、同一の蔵書印や同一人物の奥書・識語等がないか確認した。その結果、現在の所蔵先が異なっていても、同一人物が書写あるいは所蔵したと判断できる複数の資料を、何種類か見出すことができた。 ②東洋音楽学者林謙三旧蔵の古琴に関する資料の目録を作成した上で、それらの資料に基づき、論文「林謙三の古琴研究と高羅佩(Robert Hans van Gulik)・査阜西らとの交流について」を発表した。 ③稀少な資料の一つとみられる山県大弐著「琴学正音」の写本二点の書誌を検討し、校合を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
家庭の事情により、解題目録の作成を進める時間を捻出することが困難であり、また、予定していた所蔵機関への実地調査に行くことができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
①解題目録の作成作業を進め、異なる所蔵先に散在する同一の蔵書印・旧蔵者のリストも並行して作成する。 ②幾つかの所蔵機関へ実地調査に行く。 ③貴重な古琴資料については、資料紹介や論考などを適宜執筆して公刊したい。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)