Project/Area Number |
22K00159
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01060:History of arts-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
塚本 麿充 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00416265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
板倉 聖哲 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00242074)
高岸 輝 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (80416263)
増記 隆介 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (10723380)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 美術史 / アーカイヴ / オーラルヒストリー |
Outline of Research at the Start |
本研究は日本・東洋美術史学のオーラル・アーカイヴの構築、および公開を目指すものである。日本の1930-40年代生まれの美術史家、修理関係者および美術関係者を中心に、各地の協力者に依頼し、共同して聞き取り調査(グループ・インタビュー)を行い、報告書およびweb上で公開する。作品の伝来、修理時の知見など立ち会った本人しか知り得ない情報も多く、同時に海外(アメリカ、ヨーロッパ、中国、台湾、韓国)の関係者にも調査を行い、従来までの論文(文字史料)では残らなかった作品に関する総合的な情報を後世に伝える、世界で初となる日本・東アジア美術史に関する総合的オーラルヒストリー・アーカイヴを構築する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は昨年度に引き続き、該当者のインタビューおよび資料整理をおこなった。特に、画材関係者にも聞き取りを行い、近代美術史における画材選択について、制作者および販売者からの重要な証言を得ることができ、大正期から昭和初期にかけての画家と画材の関係についての重要性を共有することができた。これらは音声として保存されたほか、文字起こしをしたうえ、本人に事実確認して文章として保存した。引き続き対象をひろげ、美術にまつわる様々な角度からインタビューを行っていく予定である。 また、関連する出版物や美術史家の自伝などを購入し、必要なものはコピーして分類、保存した。コロナが5月から5類感染症に移行したことにより、ようやく外国との交流も再開し、オンラインを利用されない対象者についても対面でのインタビューがしやすくなった。そのことにより、より密接に様々な地域の研究者と情報交換を重ねることができ、今後の展開についてより大きなビジョンを得ることができた。 また他機関と連携して、髙岸輝を中心に「鹿島美術財団・ボストン美術館 日本美術共同調査 インタビュー」が実施、ボストン美術館緒の調査にかかわる7人のインタビューが整理され、ホームページ上で公開された。ボストン美術館コレクションの学術的意義、調査にまつわるエピソード、美術史における今後の国際交流に対する提言など、貴重な情報に直接アクセスできるようになり、非常に重要なアーカイヴとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今後スケジュールを組みながら、慎重に進めていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年同様に、対象者のインタビューを続け、画像と文字の両方で記録する。
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