Project/Area Number |
22K00171
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01060:History of arts-related
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Research Institution | Akashi National College of Technology |
Principal Investigator |
ピチニニ・東野 アドリアナ 明石工業高等専門学校, 建築学科, 教授 (70435436)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | イエズス会史料 / 戦国時代 / 日本建築史 / イエズス会宣教師史料 / 日本建築 / 南蛮屏風 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、イエズス会宣教師が書いた書簡や報告書などの史料の分析を通じて、彼らが見た日本の建築及び都市空間を明らかにする。若い時に来日し、30年以上滞在し、日本語が流暢に話せることが出来る宣教師も存在した。彼らは日本の文化や習慣などを深く理解し、記録を残した。書簡や宣教活動の報告書からその時代の建築の特徴や都市空間、一般市民の暮らしを読み解くことが出来る。日本史のような有名な史料は翻訳があるが、他の報告書や書簡は、語訳はない。本研究は電子化されたイエズス会史料を収集し、史料に書かれている建築や都市空間に関する記述を抽出し、他の史料や南蛮屏風のような同年代の映像史料と比較し、分析と考察を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、1549年から1614年まで日本で宣教活動を行なったイエズス会宣教師が書いた書簡や報告書などの史料の分析を通じて、イエズス会宣教師が見た日本の建築及び都市空間を明らかにすることを目的とする。2022年では、戦国時代日本に関するイエズス会の史料の調査を行なった。調査の結果では、前回の調査から新たに電子化されて史料が多く、オンラインで公開されている史料の数が増えたことがわかった。ポルトガル国立図書館やスペイン国立図書館に加えて、フランス(GALICA)とイギリス(British Museum)にも史料があることが明らかになった。のそのため、購入予定の史料の電子コーピーを再検討していて、2023年度以降に購入することに変更した。同時に、5年前の研究で取得したReal Academia de Historia de Madridの史料とBiblioteca da Ajudaから取得した史料の再解読と分析も行なった。その結果、初期の活動では、イエズス会が教会として使っていた建物は、木造で、日本の伝統工法で作られていた。そして、内部空間用のretabuloなどの飾りやミサで利用する道具を使い回ししていたことがわかった。現在の北九州の地域で、船で教会の内部飾りを運んでいて、1式を複数の教会で使い回ししていたことがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
オンラインで公開している史料が想定より多かったため、購入予定の史料の取得を見直す必要があり、まだ取得出来ていない。新たに電子化された資料の調査に時間を取られた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き史料の在り方を調査し、購入する史料を検討します。そして同時に、すでに取得積みの史料の解読と分析し、今年度中に論文にまとめる予定です。
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