「もの派」以降の日本現代美術アーカイヴの構築と活用:安齊重男資料を対象として
Project/Area Number |
22K00189
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01060:History of arts-related
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Research Institution | Tama Art University |
Principal Investigator |
小泉 俊己 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (50407780)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
光田 由里 多摩美術大学, 大学院美術研究科, 教授 (00908022)
中井 康之 独立行政法人国立美術館国立国際美術館, その他部局等, 研究員(移行) (10321621)
谷口 英理 独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 企画課, 研究員 (40422513)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 安齊重男 / 現代美術 / もの派 / フォトアーカイヴ / インスタレーション / データベース / アーカイヴ / 記録写真 |
Outline of Research at the Start |
安齊重男(2020年没)は、1970年以降のインスタレーションアート、パフォーマンスアート等、展示期間のみで消滅するテンポラリーな美術表現を、約半世紀に渡って、写真というメディアでつぶさに記録し、その総数は10万カットを超えると言われる。それは日本現代美術の最もアクチュアルで先鋭的な、表現および発表活動の記録である。それら安齊の後世に残すべき最も重要な資料群の70年代を中心にデータベースを構築する。またそれらのデータベースの利用を可能とするガイドラインを整備することで、国内外の日本現代美術研究に大きく寄与するものと考える。
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Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍の中、研究の一番地である現地調査が出来ずに、これまでの研究内容の精査を進めていたが、年末のやや落ち着いた頃合いを見計らって、現資料保有者(相続者)のご理解の元、研究代表者ならびに研究分担者、記録用カメラマン等での現地調査(資料保管場所でもある故安齊重男宅内暗室)を行なった。その結果は予備調査で想定された現存フィルムおよび紙焼きプリント数は、概算値でも約10倍は越えることがわかり、その資料体の膨大さと貴重さを再確認した。 その調査の結果を受け、2回目の調査は暗室内の資料体の配置の詳細な図式化のための、測量ならびに、それを元に暗室の十分の一模型の製作も行なった。 また、2022年12月3日多摩美術大学アートアーカイヴセンター主催、シンポジウム「東野芳明再考」第1部において、研究代表者の小泉俊己が「シンポジウム(もの派とアーカイヴ)記録集公開について」のタイトルで登壇し、安齊重男の資料体を用いて講演した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要でも述べたが、コロナ禍の中で現地調査が出来ずにいたことが原因である。なんとか調査に着手したが、2022年度中は2回の調査が限界であった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度の調査結果を受け、より詳細な調査研究のためには、今後は現地調査だけではなく、資料体をより安全で調査しやすい環境に移動する必要性を強く感じた。また、想定よりも資料体の総量が多いことから、受け入れ側(大学内施設)の準備ならびに、現資料保有者の了承を得ながら、速やかかつ確実な資料体保全のため計画を進めていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)