Project/Area Number |
22K00239
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01070:Theory of art practice-related
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
佐野 明子 同志社大学, 文化情報学部, 准教授 (40514039)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Kim JoonYang 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (00749955)
桑原 圭裕 関西学院大学, 文学部, 教授 (40732897)
須川 亜紀子 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 教授 (90408980)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | ディズニー / アニメ文化 / 1950年代 / 受容研究 / ヒアリング調査 / 渡辺泰 / メディアミックス / ファン文化論 / アニメーション / アーカイブ |
Outline of Research at the Start |
本研究では、1950-60年代に日本公開された『白雪姫』(1937)を嚆矢とするディズニー長編アニメが、日本のアニメ文化(アニメ、マンガ、グッズ、絵本等)へ継承された実態を解明する。日本アニメの起源を絵巻物とする俗説やクールジャパン政策から距離をおき、学術的にアニメ文化を検証して得られる知見を社会に還元することを目標とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
二〇二三年度は共同研究会メンバー八名が各自で研究活動を実践し、第三回研究会において中間報告を行った。本研究会は、米国ハーバード大学との国際共同研究会となっている。そのさい、映画学、社会学、美学、心理学、統計学等、各自がそれぞれ適切な方法論を用いて「領域横断的研究」として学際的に進められていること、次年度の成果発表(公開研究会)に向けて予定通りに進捗していることを確認した。加えて、研究代表者は以下の場において研究成果を発表した。
招待講演 佐野明子「創立100周年 ディズニー・アニメと日本 」第三五回西宮東高等学校木曜講座、二〇二三年九月一四日、於なるお文化ホール。ディズニーアニメは一九三〇年代から人気を博してきたが、とくに一九五〇年代に初めて日本で公開されたディズニー長編が日本の人々に大きな衝撃を与え、現在に至るまでなお、多様なメディア(イラスト、絵画、映画、マンガ、グッズ等)において影響を及ぼし続けているさまを示した。
国際雑誌論文(査読有り) Sano Akiko "Anpanman and Patriarchy: Media Mix for Preschool Children in Japan," Mechademia 16(1), 2023, 98-115. 乳幼児向け商品市場において近年一位と二位を占有してきたディズニー・グッズとアンパンマン・グッズ、とくにディズニーのデザインを継承するアンパンマンのグッズに着目し、日本型産業構造と家父長制、および乳幼児期の家事育児をほぼ一手に担う母親の「ワンオペ育児」との関連について分析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
第3回研究会(国際共同研究会)においてメンバーが中間報告を行ったさい、各自がそれぞれ適切な方法論を用いて「領域横断的研究」として学際的に研究を進めており、次年度に成果発表として公開研究会(国際会議)を予定通り開催できる見通しが立ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究目的を達成するために、研究テーマに合う方法論の妥当性を確認しつつ、また、ヒアリング調査の成果を交えて、研究成果として結実させる。2025年3月30日(日)に成果報告会として国際会議を開催する。
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