Project/Area Number |
22K00262
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01070:Theory of art practice-related
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
太下 義之 同志社大学, 経済学部, 教授 (00876196)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | オリンピック / 文化プログラム / 文化政策 |
Outline of Research at the Start |
本研究にて、2020東京五輪の文化プログラムを成功させるための要因を追求するために、その「レガシー」を明らかにする。 「レガシー」という概念は、「オリンピック憲章」2003年版において初めて明記された。同憲章においては、IOCの役割は「オリンピック競技大会の規模や経費を適切に抑えることを含め、オリンピック競技大会の将来性のある遺産を残すことを、開催都市や開催国に対して奨励する手段を講じる」とされた。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究はオリンピックの文化プログラムを研究対象としている。 具体的には、2020年の東京オリンピック(実際には2021年の開催)について、それが「歴史的失敗」であったという仮説に立ったうえで、なぜそのような事態に至ってしまったのか、その原因を究明しつつある。そのために、相当数(合計100名を想定)のインタビュー調査を実施することによって、オリンピック及び文化プログラムが抱えている課題を浮き彫りにしている。 2023年度においては、約40名の文化プログラム関係者を対象として、インタビュー調査を実施した。各インタビュー調査においては、①ご自身の「オリンピックの文化プログラム」への関わり、②「オリンピックの文化プログラム」のレガシーについて、③「オリンピックの文化プログラム」の課題、④本研究において他に取材すべき対象について /等の事項について確認した。このうち、②「オリンピックの文化プログラム」のレガシーについて、および③「オリンピックの文化プログラム」の課題、については、自身の関与した文化プログラムに関するレガシーまたは課題だけではなく、オリンピック(特に文化プログラム)全般に関するレガシーや課題についてもインタビューした。 2022年度及び2023年度のインタビュー調査の実施によって、合計で65名のインタビューを達成することができ、文化プログラムの関係者のかなりの部分をカバーすることができた状況となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度及び二年度において、合計65名のインタビュー調査を実施し、その内容をテキスト化した。 進捗状況はほぼ計画通りである。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、大きく三つの事項に取り組む予定である。 一つは、パリ・オリンピックにおける文化プログラムを対象として、現地調査及びインタビュー調査を実施する。現在、在東京のフランス大使館を通じて情報収集中である。 二つ目は、過年度から継続している日本国内でのインタビュー調査である。三カ年合計で計100名のインタビューを目標としている。 三つ目は、これらの研究成果の取りまとめである。既にある書籍の一つの章として投稿する文章を執筆済みであるが、その他の成果についても順次執筆していき、最終的には単著として出版したいと考えている。
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