アッバース朝でのギリシア科学への関心の勃興とは:ハバシュのズィージュを手掛かりに
Project/Area Number |
22K00269
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01080:Sociology of science, history of science and technology-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
三村 太郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50782132)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | イスラーム科学 / アッバース朝 / ズィージュ / ハバシュ |
Outline of Research at the Start |
イスラーム文化圏でのギリシア科学への関心はアッバース朝七代目カリフ・マームーン(在位813~833年)の頃に始まった。ではなぜマームーン期にギリシア科学に関心が高まったのだろうか。本研究では、「なぜマームーン期にギリシア科学への関心が高まったのか」という問いに挑む。この問いに答えるために、マームーン期の天文学者・占星術師であるハバシュ(869年以降没)によって編まれたズィージュ(天文学ハンドブック)に取り組む。ハバシュのズィージュのアラビア語本文は未公刊なので、本研究ではその本文校訂と英訳に取り組み、本研究の問いに答えたい。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ハバシュのズィージュの全容を解明し、それを踏まえて「なぜマームーン期にギリシア科学への関心が高まったのか」に答えることを主眼とする。そのため、まず、入手できた二つのアラビア語写本を文献学的に精査し、そのアラビア語本文を確定し、さらにその英訳を作成することに取り組んできた。一年目は、入手済みのハバシュのズィージュのアラビア語写本二つを校訂し、そのアラビア語本文の確定を行ったが、本作品は、イスタンブール写本で150フォリオにも及ぶことからもわかるように大部なものなので、本文の校訂作業を一年で終了できなかった。二年目は、一年目で完成できなかったハバシュのズィージュのアラビア語本文の内容を完成させてからその内容を分析し、その詳細の検討を目指した。その過程で、本ズィージュの英訳を行う。また、一年目と二年目をかけて本ズィージュ全文を校訂・英訳するとともに、ハバシュと同時代の科学の担い手たちの科学作品を収録した写本を可能な限り収集し、マームーン期の学者たちの間での天文学者・占星術師ハバシュの位置づけを明確にすることを目指した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象文献の量が予想よりも多かったため、当初の計画に比べて少し遅延している。
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Strategy for Future Research Activity |
遅延したテクストの検討を遂行し、英訳を完成させたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)