Project/Area Number |
22K00339
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
宇野田 尚哉 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 教授 (50324893)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | サークル誌 / 戦後文化運動 / ミニコミ誌 / ベ平連 |
Outline of Research at the Start |
本研究では, 1950年代を中心とする時期のサークル文化運動のあり方を踏まえつつ,そこからの新たな展開として,1960年代以後の新たな文化運動のあり方を展望する。具体的には,ベトナム戦争期からその後にかけてのミニコミ誌をベ平連関係のものを中心に広く発掘・分析し,朝鮮戦争期のサークル誌との対比を踏まえつつ,50年代から60年代以後にかけて,どのような展開(連続と断絶)があったのかを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本プロジェクトでは,本研究代表者も編者の一人をつとめた論文集『「サークルの時代」を読む:戦後文化運動研究への招待』(宇野田尚哉・川口隆行・坂口博・鳥羽耕史・中谷いずみ・道場親信編,影書房,2016年)の成果を踏まえたうえで,ベトナム戦争期からその後にかけてのミニコミ誌をベ平連関係のものを中心に広く発掘・分析し,朝鮮戦争期のサークル誌との対比を踏まえつつ,50年代から60年代以後にかけて,どのような展開(連続と断絶)があったのかを明らかにすることを課題としている。2000年代以来蓄積されてきた50年代論としての戦後文化運動研究の成果を踏まえつつ,60年代以後の無名の人々におけるメディアや思想や運動や表現のあり方を明らかにすることが,本研究の目的である。 このことを踏まえ,初年度には,日本国内での資料の収集と,収集済みの資料の整理・分析を行った。収集済みの資料としては,ベ平連こうべの資料および当該期の阪神地域の一斉糾弾闘争関係の資料などがあり,初年度にはその整理・分析を進めた。そのほか,関西地域のベ平連関係のものを中心としてミニコミ誌の資料収集を進め,現在その整理・分析に取り組んでいる。当初は海外での資料調査も予定していたが,コロナの影響などにより海外での資料調査を行うことができなかったため,初年度には,公開されている目録等により,閲覧・収集すべき資料の一覧を作成する作業を行い,どこにどのような資料が所在しているかを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ベ平連こうべの資料および当該期の阪神地域の一斉糾弾闘争関係の資料などの既収集資料の整理・分析を行い,当該資料の解題執筆の準備を進めた。そのほか,関西地域のベ平連関係のものを中心としてミニコミ誌の資料収集を進め,その整理・分析を開始した。 当初予定していた海外での資料調査は,コロナの影響などにより,行うことができなかったため,公開されている目録等により閲覧・収集すべき資料の一覧を作成する作業を行うにとどまった。この点で,資料の収集に当初の予定より遅れが生じているが,この遅れは2023年度中に取り戻せる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究計画は以下の通りである。 (1)ベ平連こうべ関係の資料など,収集済みの資料の整理・分析を進め,資料の解題を公表する。この作業は最優先で進める。 (2)関西地域のベ平連関係のものをはじめとする関係資料の収集をさらに進め,整理・分析を行う。研究の大きな枠組として,朝鮮戦争期からベトナム戦争期への展開に注目しているため,当面,地域ベ平連関係の資料に注目しているが,1960年代後半から70年代にかけては,課題が拡散していく時期でもあり,収集・整理・分析するミニコミの対象をさらに広げつつ,作業を進める。 (3)初年度に十分に進めることのできなかった海外所在資料の調査収集を進める。収集すべき資料の一覧は作成済みであるので,対応を進め,整理・分析に取りかかる。
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