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A Little Book Which Fulfilled a Sacred Promise: In Memoriam Harold Frederick Woodsworth D. D.

Research Project

Project/Area Number 22K00417
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 02030:English literature and literature in the English language-related
Research InstitutionKwansei Gakuin University

Principal Investigator

森田 由利子  関西学院大学, 経済学部, 教授 (60341228)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Keywords寿岳文章 / 『ウッズウォース博士追憶集』 / 向日庵資料 / 書簡 / 葛布 / 紙布 / 日記 / ライフ・ライティング / シルエット / 約束の書物 / ハロルド・フレデリック・ウッズウォース博士追憶集 / 向日庵本
Outline of Research at the Start

1952年に刊行された『ハロルド・フレデリック・ウッズウォース博士追憶集』は、寿岳文章によって英語で執筆され、その装幀も手ずから施された私家本である。極めて貴重な書物でありながら、これまで学術的に論じられることが全くなかった。刊行当時の背景を知る関係者は既に亡く、制作された限定300部も国内外で適切に保存されることなく廃棄されつつある。散逸する個人的記憶と戦時にまつわる集合的記憶を留めなければならない。『追憶集』に関する事実関係を調査することで浮かび上がってくる「約束」、「平和」、「自然」という言葉を考察することは、人間関係の希薄化や国際情勢の緊迫化が懸念される今、大いに意義あることと考える。

Outline of Annual Research Achievements

本研究は、寿岳文章によって創られた私家本、『ハロルド・フレデリック・ウッズウォース博士追憶集』(In Memoriam Harold Frederick Woodsworth D.D.)に関する散逸した記録と消えゆく記憶を辿り、現状において出来得る限りの形として留めることを目的としている。
まず、2023年度も、前年度同様、同書に関する一次資料や関連情報を蒐集することに注力した。具体的には、『追憶集』を所蔵している国内外の大学図書館へ問い合わせを行い、可能な限り閲覧し、限定番号等の付属情報の確認に努めた。そういった過程の中で、通常の葛布装、クロス装とは異なる「紙布装」の同書を実際に手に取ることができたのは大きな成果であったと考えられる。また、日本国内や海外の古書店から関連書籍を入手し、有益な情報を得ることも継続した。
さらに、向日市文化資料館にて保存されている寿岳文章が所蔵していた様々な布(「向日庵資料」)の検証を行い、『追憶集』の装幀のために使用された葛布の残布を特定することができた。これに関連して、未だ現存している寿岳文章邸を内見する機会を得て、葛布の襖を研究資料として撮影できたことも意義深いものであったと言える。
加えて、『追憶集』に関する考察を深めるため、「向日庵資料」として保管されている寿岳宛ての書簡(主としてWoodsworth博士の遺族や『絵本どんきほうて』の制作依頼者、Carl Tilden Kellerから送られた手紙類)の送付時期や文面を一つ一つ検証する作業を始めた。
同時に、上記の情報蒐集や調査、および一次資料の検証結果に基づき、『追憶集』の翻訳作業も進めていったが、テクストを精緻に読むことにより、最終年度に向けて、取り組むべき研究課題や調査すべき事項をより明確にすることができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

『ハロルド・フレデリック・ウッズウォース博士追憶集』に関する文献蒐集、および、一次資料の検証作業は予定通り行うことができたが、『追憶集』刊行当時を知る関係者の遺族の記憶の文書化については、計画通りに進めることができなかった。聞き取り調査を実施する対象を探し出すことが困難であったためである。また、前年度同様、文献蒐集や研究、調査などを優先したため、『追憶集』の翻訳作業が遅れている。以上のことから「やや遅れている」とした。

Strategy for Future Research Activity

2023年度において計画通り実施できなかった国内外への出張、および、聞き取り調査を積極的に進めることによって、『ハロルド・フレデリック・ウッズウォース博士追憶集』刊行に関する情報や関係者の記憶をできる限り文書化していきたいと考えている。 まずは、出張先や聞き取り調査の対象をリストアップし直し、実施スケジュールも新たに作成して実行に移していきたい。また、『追憶集』の翻訳原稿の第1稿を早急に完成させる予定である。さらに、継続してきた書誌学的探究の成果や考察を、海外へ発信することをも視野に入れ、研究発表や論文の形にまとめていくことを計画している。

Report

(2 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] 〈研究ノート〉書物をめぐる記録を辿る―『ハロルド・フレデリック・ウッズウォース博士追憶集』2023

    • Author(s)
      森田由利子
    • Journal Title

      エクス 言語文化論集

      Volume: 第13号 Pages: 345-365

    • Related Report
      2022 Research-status Report
    • Open Access

URL: 

Published: 2022-04-19   Modified: 2024-12-25  

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