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Ethical and Aesthetic Values of Representation of Justice in Early Modern Engllish Revenge Tragedy

Research Project

Project/Area Number 22K00436
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 02030:English literature and literature in the English language-related
Research InstitutionKanto Gakuin University

Principal Investigator

中村 友紀  関東学院大学, 経営学部, 教授 (80529701)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2022)
Budget Amount *help
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Keywords復讐劇 / 正義 / 近代初期悲劇 / ギリシャ悲劇 / セネカ / 法学院 / 倫理的価値 / 美学的価値 / ルネサンス / 人文主義 / values
Outline of Research at the Start

本研究課題は、近代初期イングランド復讐劇における「正義」の概念を形成する思想的・心性的構成要素、およびその表象が持つ近代初期演劇としての特徴を明らかにすることを目的とする。「正義」のような近代初期の倫理的・美学的諸価値基準の解明は、文化史的研究の領域の問題である。ルネサンス研究としての問題設定の枠組みや方法論を用いて、イングランド演劇の近代初期性の究明を目指す。また、古典演劇からルネサンス演劇、現代の映画と、異なる文化を経て翻案や応用で伝播した芸術・文芸として、異なる時代の復讐劇を比較検証する。ただし、近代初期復讐劇の問題点の解明が目的であり、他の時代のドラマとの比較はあくまで手段として行う。

Outline of Annual Research Achievements

当課題の目的である、「近代初期復讐劇の「正義」の表象の特徴的・因習的な様式が、古典に由来し、さらには現代の特定のジャンルのドラマに顕著に見られる点にも注目し、古典翻案における異同および現代にかけての連続性や変異の比較から、近代初期の特徴を検証する」ための調査を行い、論文執筆を行った。
1.古代ギリシャ悲劇の正義の概念が顕著に表れた作品、およびその近代初期復讐劇への影響、および現代の映画における古典翻案における近代初期ドラマのコンベンションの影響について、論文を執筆した。この論文の元となるアイデアは、前の科研課題期間中に国際学会で口頭発表した論文において考案したが、改めて当課題において新たな分析対象を検証し、資料も追加し、章を増やして論文として進展させた。当論文は、2023年に発行予定の刊行物に収録されることが決まって受理されているが、出版計画そのものが当初の予定より遅れている。
2.調査を、大英図書館およびチーニ財団の資料室にて行った。シェイクスピアが『ハムレット』の種本とした北欧伝承に関する資料、および近代初期から現代にいたるまでの間に『ハムレット』の翻案作品として受容されてきたオペラ作品やバレエ作品のリブレットを調査し、それら翻案作品と『ハムレット』や北欧伝承との共通点および相違点、変異の内容を検証した。
3.上記2の調査をもとに、2023年7月に開催される国際学会で口頭発表する予定の論文を執筆した。
これらの2022年度中の研究実績は、2023年度以降の課題の遂行にかかわるものであり、今後の論文のテーマにつながる論文を1と3で執筆できたこと、また、3やそれ以降の論文執筆に必要な資料を2で獲得できたことが、2022年度の成果である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

当初の予定より早く、研究成果を2本の論文としてとりまとめることができた。ただし、うち1本の出版については、編集責任者から出版予定が遅れるとの情報があり、現在は刊行時期は未定である。もう1本は、2023年度の国際学会で口頭発表を行うことが予定されており、口頭発表を終えたのち、学会誌等に投稿する。

Strategy for Future Research Activity

2023年度については、以下の3つ計画を遂行する。
1.2023年7月の国際学会で論文1本を口頭発表したのち、2024年前半までには完成させて出版のために学会誌等に投稿する。
2.研究課題の進展のためには、引き続き16-17世紀のイギリスの法学院における古典受容や、古典受容と関連した劇作・上演についての知識が必要となるため、資料調査を行う。さらには、先行研究が扱ってこなかった作品や史料を使うことで、新しい成果を近代初期演劇研究領域にもたらすことを目標とする。
3.近代初期演劇の、18世紀から今日までのドラマへの影響について研究する。上記2の古典受容により近代初期に形成された主題や表象上のコンベンションについて、後代の様々なメディアにおけるドラマ形式の表象において、継続・存続している面および変化した面を検証する。

Report

(1 results)
  • 2022 Research-status Report

URL: 

Published: 2022-04-19   Modified: 2023-12-25  

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