Project/Area Number |
22K00466
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02040:European literature-related
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
渡邉 顕彦 大妻女子大学, 比較文化学部, 教授 (60612025)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 近世ラテン語 / キリシタン研究 / ギリシャ神話 / イエズス会演劇 / 西洋古典学 |
Outline of Research at the Start |
近世ラテン語文献は大量の学界未見史料が世界各地に散在しているが、本研究はその内、日本情報をギリシア・ローマ神話と融合させ受容している諸作品を扱う。具体的には1628年スペインで刊行された金羊毛伝説とザビエルおよび日本人殉教者達を重ねた書籍1点と、ほか17~18世紀中東欧で作成されたギリシア・ローマ神話の神々が登場する英雄叙事詩や古典劇の形式で日本宣教史を語った2点のラテン語作品を調査し、内容、日本情報の同定や伝達の経緯、成立の文脈を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は4月にオンラインでポーランドのTemberski日本関係劇三部作について、4~5月にフィリピンで日本関係近世ラテン語について発表を行い、同時にフィリピンで新たに近世ラテン語文献(手稿を含む)に関する研究調査をサントトーマス大学文書館を中心に行い、多くの成果があった。また9月にはSociety of Neo-Latin Studies主催のオンラインコロキウムに参加し、ドイツ、ポーランド、フィリピンなどに現存する東アジア、特に日本関係近世ラテン語手稿について発表した。続いて9月と2月にローマで研究調査を行った。2月の調査ではアウグスチノ会文書館とローマイエズス会文書館で近世日本人が書いたラテン語一次文献を確認できた。また同じく2月のローマ出張ではAcademia Vivarium NovumでもGianpietro Maffeiの近世ラテン語の名作Historiarum Indicarum LibriXVIについて連続講義を行った。さらに11月にはパリにて非西洋における近世ラテン語教育拡散の文脈の中における日本の例について発表を行った。また上記発表や調査を行うのと並行して、オランダの学術出版社Brillより出版予定の単著書Neo-Latin and Japan(仮題)の原稿準備も進めている。ほか2024年秋から冬にかけてはフィレンツェの市文書館に現存する17世紀初頭の荒木トマスラテン語書簡の電子画像も入手し、これの読解をした。さらにオーストリアにある、日本関係イエズス会劇の一次データを網羅的に収集解析したDietrich遺稿のスキャンや発表準備作業も国内外の研究者たちと協力し推進している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ポーランドのTemberski3部作のほか、新たにローマのイエズス会文書館で発見した17世紀初頭のミゲル・ミノエスあるいは小西マンショによるラテン語文書など、近世ラテン語手稿の調査読解は順調に進んでいる。また、これまでの本研究総括の大部分を含むBrill単著書の原稿も2025年夏の完成を目指して執筆がおおむね計画通り進行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、6月にイギリスに出張しローマイエズス会文書館で発見読解を進めているミゲル・ミノエスまたは小西マンショによるラテン語文書を中心にした発表を行う予定。また夏には長崎における調査研究を経てBrill単著書原稿を仕上げ提出し、さらには2月にはローマのAcademia Vivarium Novumに再度出張し、本研究の総括を発表したいと考えている。
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