Project/Area Number |
22K00503
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
入江 浩司 金沢大学, 人文学系, 教授 (40313621)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | アイスランド語 / 中動相 / 相互動詞 / 奮闘動詞 / 再帰動詞 |
Outline of Research at the Start |
アイスランド語の中動相の動詞(再帰代名詞に由来する接尾辞-stをもつ動詞)について、本研究では次のような点の解明に取り組む計画である:(1) 相互およびそれと関連した用法をもつ各動詞がどのような構文的・意味的特徴をもつか。(2) 特定の用法のプロトタイプとして立てられる構文的・意味的特徴は何か。(3) 異なる用法間で共有される構文的・意味的特徴は何か。(4) 異なる用法の広がりと相互連関を、どのようなモデルで捉えることができるか。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は現代アイスランド語の-st接尾辞をもつ、いわゆる中動相の動詞のうち、[相互] および [奮闘] を主要な意味成分としてもつ動詞を検討し、他の意味領域の動詞との関連を検討し、次のようなことが判明した。skerast「(線が)交差する」(< skera「切る」)のように、参与者に意志性のないものは、opnast「(自然に)開く」(< opna「開ける」)等の自然発生的な意味をもつ一連の動詞との共通性がある。参与者の意志性の高くない相互動詞は一般に「AとBが~しあう」のように参与者を一つの主語名詞句として表す構文のみが可能である。一方、参与者の意志性(ないし全般的な他動性)が高いberjast「戦う」(< berja「殴る」)等の相互動詞は複数の参与者を主語名詞句としてまとめる構文の他に「AがBと~しあう」のように参与者を主語と前置詞句に分割する構文が可能で、また「Bと」の前置詞句で表される相手は「病気と闘う」のように主語との対称性が低下した表現が可能であり、この点でbrjotast「(雑踏などをかき分けて)進む、入り込む」(< brjota「壊す」)等の奮闘の動詞との共通性が見られる。また [奮闘} の意味成分をもつ動詞は全般に行為の完遂という意味特徴を併せ持ち、この点で自動詞をベースにした中動の動詞komast「(目的地に)行き着く」(< koma「行く、来る」)等との共通性がある。中動相の動詞を扱った先行研究では一つの動詞を一つの意味区分に分類する方法が主であるが、本研究では上記のように、一つの動詞が取りうる構文と意味成分を複数に分け、下位の特徴どうしの関係を考慮した意味領域間の移り変わりの姿を捉えることを試みている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定していた現地調査ができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
母語話者に対する調査により、問題となる動詞の意味領域の違いと、取り得る構文の違いを明らかにする。現地調査が困難な場合には、母語話者に対する調査はオンラインで行い、文献やコーパスを利用した調査の比重を高める。
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