Project/Area Number |
22K00512
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
|
Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
向井 真樹子 高知県立大学, 文化学部, 准教授 (40508602)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
|
Keywords | 再帰複合語 / ラベル付 / スウェーデン語 / 日本語 / 英語 / Labeling Algorithm / 普遍性 / 個別性 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、Labeling Algorithm (Chomsky 2013, 2015) を用いて再帰複合語(e.g.,peanut butter sandwich)を明らかにすることによって、なぜ人間に再帰複合語の理解が可能であるのかを解明することである。具体的には、LAの統語構造派生で問題になっているラ ベル付与のメカニズムが何なのかに特に焦点を置く。その方法として日・英・スウェーデン 語3言語の辞典類、複合語の専門文献などから再帰複合語にあたる表現を抽出し、当該言語 の母語話者判断テストを経て、構造の規則性を提唱する。どの様な言語にも適応できる構造を提案することが大きな目的である。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、Labeling Algorithm (Chomsky 2013, 2015, 以下「LA」という) を用いて再帰複合語(e.g., peanut butter sandwich)を明らかにすることによって、なぜ人間に再帰複合語の理解が可能であるのかを解明することである。具体的には、LAの統語構造派生 で問題になっているラ ベル付与のメカニズムが何なのかに特に焦点を置く。そのために、再帰複合語の主要文献から再帰複合語と思われる20語を抽出し、英語母語話者判断テストの実施をすることができた。この研究結果は、学術論文雑誌に投稿し、掲載することができた。英語母語話者判断テストは、2要素で構成されている複合と特徴が同じなのかを確かめるために、意味的特徴、形態的・統語的特徴、音韻的特徴に関して質問をしたものである。結果、英語に関しては、左枝分かれの解釈が右枝分かれよりも一般的であることが確認された。形態的・統語的特徴に関しては、再帰複合語は2要素で構成されている複合語と同様に、複数形を含むこともできず、基本、構成要素はひとまとまりであるため、語内部の要素を修飾することができないことが明らかになった。一方で、再帰複合語は並列することは可能であることがわかった。最後に、音韻的特徴に関しては、個別の違いが見られた。以上の事実が、スウェーデン語と日本語に関しても同じことが言えるのか、今後調査を実施する予定である。 また、調査の結果に基づき、研究目的の2点目である再帰複合語の構造を提唱することも今後の課題としたい。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画していた英語母語話者調査の実施は終了したが、その内容をまとめた論文を執筆し、学術論文雑誌に投稿するために時間がかかったためやや遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今、スウェーデン語母語話者調査のための調査票を作成し、母語話者に確認してもらっている最中である。それが終わり次第、オンライン上で20名ほどのスウェーデン語母語話者に被験者になってもらうために依頼をかける。同時進行で、日本語母語話者調査も始める。こちらの方は、調査票はすでに作成しているため、母語話者1名に確認をしてもらい、それが終わり次第被験者収集にかかる。 最後に計画しているワークショップに関しては、来年度に開催される予定の学会でワークショップを申し込むつもりである。最終年度を過ぎてしまうため、来年度まで持ち越したいと思っている。
|