Project/Area Number |
22K00534
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | Sapporo Gakuin University |
Principal Investigator |
奥田 統己 札幌学院大学, 人文学部, 教授 (60224151)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | アイヌ語 / フィールド言語学 / アーカイブズ |
Outline of Research at the Start |
先年亡くなったアイヌ語研究者が遺した、現地調査による音声資料・フィールドノートといった一次資料および未公刊の論文などを、ディジタル化して保存するとともに、音声資料とフィールドノートには文字化と訳などを与え、さらに現地調査資料と未公刊の論文・語彙集または既公刊の辞書類などとの関連を横断的に再構築して、遺族・関係者との協議・連携のもとにオンライン公開することで、今後のアイヌ語の研究・学習・継承活動にとってより有益なかたちでの利活用を図るとともに、「現地と研究のあいだで研究者は何をする/したのか」「研究者は話者から何を得る/得たのか」をより透明に提示する。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度の研究計画にそい、A東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所が所蔵する、アイヌ語沙流方言の単語・短文調査のフィールドノートおよびその他の調査記録のディジタル画像化を進めた。あわせてすでにディジタル化済みの同じ現地調査の音声資料のケース・ラベルの記載事項と録音内容の整合性を確認した。そのうえで、フィールドノートその他の調査記録と音声資料の相互の関連のデータベース化の仕様を検討した。B前年度に作成した未公刊のアイヌ語関係論文のディジタル画像に基づき、Aの資料との相互の関連性の把握を進めた。C話者の遺族と連絡を取り、資料の公開許諾の手続きを進めた。DABの調査を行った研究者による、関連する音声資料の文字化・訳および内容把握を進め、その成果の一部を東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所情報資源利用研究センターのWWWサービス上で「アイヌ語音声資料の文字化テキスト対応づけと公開」として公開した(「uwepekerウウェペケレ民話27」、「uwepekerウウェペケレ民話28」、「yukarユカラ英雄叙事詩2」)。また東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の共同利用・共同研究課題「アイヌ語現地調査資料のアーカイブズ構築にかんする学際的研究(2)」による研究会を2回開催し、「既刊資料と現地調査資料の齟齬について」ほかのタイトルで、以上の研究課題およびフィールド言語学にかんする研究資料アーカイブズのありかたについて討議し知見を深めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね当初の計画にそってそれぞれの作業が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き当初の研究計画にそい、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所所蔵のアイヌ語調査のフィールドノート、同じ調査の音声資料およびアイヌ 語関係論文などのディジタル化と相互の関連性を把握する作業を進め、最終年度にあたる今年度での公開をめざす。また今年度から東京外国語大学アジア・アフリカ 言語文化研究所の共同利用・共同研究課題「アイヌ語現地調査資料のアーカイブズ構築にかんする学際的研究(3)」が始まるので、上記の作業にともなう 理論的・技術的問題さらに研究者アーカイブズにかんするより一般的な問題について、考察を進める。
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