Project/Area Number |
22K00620
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02080:English linguistics-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
井上 永幸 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 教授 (10232547)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 英語シノニム / 英語類義語 / 英語語法研究 / 英語コーパス言語学 / 英語辞書学 / 英語 / 類義表現 / シノニム / 語法研究 / 類義語 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,言語資料の集積であるコーパスを活用し,「コーパス基盤的」立場〔特定の仮説について, その仮説が正しいかどうかをコーパスを用いて検証する〕及び,「コーパス駆動的」立場〔コーパスデータに触発されて, 通常の言語直観による内省のみでは発掘することの困難な新たな言語事実を発見し, 既成の理論にとらわれず一般化を試みる〕の両面から,先行研究はもとより適宜統計値などの客観的データを援用しながら,日本人英語学習者が誤りやすい現代英語のシノニム〔類義表現〕・語法に関して,母語話者が無意識のうちに行っている語句・表現の使い分けを分析・記述してゆくものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
(1) see a movieとwatch a movie Wordbanks Onlineではmovie(s)の左側4語の範囲内にseeを伴う例が1397例,watchを伴う例が1308例と拮抗している。「映画を見る」は, 映画館の大スクリーンで見る場合は自然に目に入ることを表すseeを,家庭のテレビなど小さなモニターで見る場合はテレビ同様watchを使うという説明がよく行われる。watchは,LDOCE6が“to look at someone or something for a period of time, paying attention to what is happening”と説明するように,継続的な動作を表すため進行形を始めとする-ing形やwhile節と相性がよい。また,テレビやパソコン,スマホやタブレット端末を中心とする動いている物を一定期間目で追う文脈で好まれる。一方,seeは,劇場での映画鑑賞の他,メディアを問わず,特定の映画について見た経験・事実の有無を言う場合や,I haven't seen a movie in ages.やYou don't want to see movies with advertising.のように一定期間・方式における映画を見る習慣を一般・総称化して述べる場合に好まれる。oldを伴う場合はテレビなどのメディアで用いられることが多いためwatchと,newを伴う場合は劇場鑑賞が想定されるためseeと用いられるのが普通である。 (2)play+楽器における定冠詞について 楽器に付けるtheは総称用法だが,Swan (1995)も指摘するように,theの省略はもともとロックやジャズなどの分野の崩れた英語が発端と思われる。COCAで,出現頻度が11以上の楽器についてplay+楽器名の「無冠詞」率を調べてみると,8割を超えるacoustic guitar,electric guitarを先頭に,6割から4割のguitar,drums,keyboard,trombone,3割から2割のsax,piano,clarinet,viola,violin,trumpet,saxophone,cello,2割以下のtuba,flute,harp,oboe,organなどが見られ,ロックやジャズなど比較的自由な分野で用いられる楽器に省略が著しいことが分かる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度~2024年度にかけて,6項目のシノニム・語法研究を行う予定である。種々のシノニム研究事例について扱っているが,本年度は2項目の新規事例を扱った。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目に当たる2023年度は,引き続き2項目について研究を進めてゆく予定である。なお,本研究は,申請者のみで行うため,共同研究者の途中離脱などの可能性はなく,順調に研究が推進できることを確信している。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)