医学部留学生の医療コミュニケーションにおける困難点の分析および教材開発
Project/Area Number |
22K00671
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
品川 なぎさ 国際医療福祉大学, 総合教育センター, 講師 (30445142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲田 朋晃 十文字学園女子大学, 留学生別科, 講師 (20799233)
鈴木 知子 国際医療福祉大学, 医学部, 講師 (60728682)
赤津 晴子 国際医療福祉大学, 医学部, 主任教授 (40791504)
吉田 素文 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (00291518)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 医学部留学生 / 外国人医師 / 医療コミュニケーション / 医療面接 / 患者視点 / コミュニケーショントレーニング / 教材開発 / 医療系専門日本語教育 / 専門日本語教育 |
Outline of Research at the Start |
高等教育機関における外国人医療従事者の養成が増え、医学部でも日本語初級レベルの留学生を受け入れ、日本で医師として働く外国人医師の養成が始まった。しかし、外国人医療従事者の日本語におけるコミュニケーション能力の不足が現場に混乱を生じさせている実態が数多く報告されている。そこでは医療現場への介入の難しさもあり、彼らの日本語の何が問題となっているのかは明らかにされていない。そこで本研究では、医学部留学生の医療コミュニケーションの実態を調査し、医療の現場において致命的な誤解を生じさせるのを防ぎ、円滑にコミュニケーションがなされるための支援となる教材開発を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、医学部留学生の患者とのコミュニケーションにおいて、次の2点を明らかにすることを目的としている。まず①日本語の観点から、(1)病院実習前、実習後の留学生の日本語にはそれぞれどのような特徴があるのか、(2)実習期間を経て、どのような点は改善され、どのような点は改善されないのか、この2点を解明し、医療コミュニケーションを阻害する要因は何かを明らかにする。また②患者の観点から、(1)患者が留学生のコミュニケーションに不信感を持つのはどのような点なのか、(2)実習期間を経て、変わらずに不信感を持たれるのはどのような点なのか、この2点を解明し、留学生の日本語において患者の満足度を下げる要因は何かを明らかにする。 本研究では医療面接でのコミュニケーションと病院実習でのコミュニケーションの2点のデータを学年ごとに収集し、臨床実習前後の比較を行う計画である。留学生の各学年の人数は20名と少数のため、多年度の複数学年のデータを収集することで、データ量を確保すると同時に経年的な追跡調査を行う。 そして得られたデータを元に、医療の現場において、意思疎通を妨げずに円滑にコミュニケーションがなされるための支援となる教材開発を行う。 本研究は問診や病院実習の日本語を言語のみならず患者の視点からも分析するものである。本研究で得られるデータは、施設利用者・患者とのコミュニケーションが医師よりも濃密で必須となる他の医療系職種の日本語教育の基礎的データとなり、また研究方法・実践手法において広く応用可能であると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度の計画は、①医学部6年生の臨床実習後の医療面接試験のデータを収集し3年前の臨床実習前の医療面接試験のデータとの比較を行う、②臨床実習中の患者とのコミュニケーションデータを収集する計画であった。 ①については、計画通りデータを収集し現在比較分析を行っている。②については、新型コロナウイルス感染防止の観点から病院内への実習生らの立ち入りが一部制限されたこと、研究者らの病院内立ち入りが制限されたことから、臨床実習での患者とのコミュニケーションデータが収集できなかった。そのため、2023年度の計画であった模擬患者へのアンケート及びインタビュー調査を前倒しで行い、患者の観点からの分析を行った。これらのデータをもとに、教材の改良を行いweb上での公開に至った。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、医学部1期生が研修医として勤務する年度であることから、患者とのコミュニケーションのデータを収集し分析する計画である。しかし今後、再び感染症拡大や感染防止対策強化のために病院内での行動が制限された場合、医学生や研修医らのベッドサイドでの患者との接触が制限されデータ収集が不可能となることが予想される。 その場合に備えて今後の計画として、1)臨床実習中の医学部生留学生および研修中の外国人研修医の個別インタビューまたはフォーカスグループインタビューを行うことで、患者とのコミュニケーションにおける困難点を収集する、2)指導医や病院関係者らへの個別インタビューまたはフォーカスグループインタビューを行うことで、患者とのコミュニケーションの様相や困難点を収集することを検討している。さらに、3)外国人研修医に限らず日本で勤務する外国人医師に対象範囲を広げることを計画している。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)