Project/Area Number |
22K00672
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
池田 広子 目白大学, 外国語学部, 教授 (80452035)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 越境学習 / 省察的実践 / 意識変容の学習 / ファシリテータ― / コミュニティ / 成人学習論 / ラウンドテーブル型教師研修 / 省察 / 実践コミュニティ / 組織学習 |
Outline of Research at the Start |
申請者は2007年から、日本・中国・ベトナムで「実践を省察するラウンドテーブル型教師研修」を実施し、其々の国における参加者や運営者の学びを特徴づけてきた。また、研修を継続することによって、参加者や運営者が国を横断して上記研修に参加し、そこから学ぶ(越境学習)現象も新たに浮かび上がってきた。本研究では、越境学習に焦点を当て、参加者教師と運営者側の力量形成過程において、どのような変容が見られるのかを明らかにする。また、過去の科研(JP15K02649,JP18K00693)で得た知見と照合し、コミュニティ全体の様相も考察する。
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Outline of Annual Research Achievements |
申請者は2007年から、日本・中国・ベトナムで「実践を省察するラウンドテーブル型教師研修」を実施し、其々の国における参加者や運営者の学びを特徴づけてきた。本研究では、「越境学習」に焦点を当て、参加者教師と運営者側の力量形成過程において、どのような変容が見られるのかを明らかにする。また、これまでの成果(JP15K02649,JP18K00693)で得た知見と照合し、コミュニティ全体の様相も考察する。2023年度は、研究計画にしたがって大きく4つの研究活動をおこなった。
(1) 当該教師研修は対面開催に切り替えて、ベトナムのハイフォン(2023年6月)で「実践を省察するラウンドテーブル型教師研修:実践のプロセスを協働でふり返る―語る・聴くから省察へ」を企画・実施した。ベトナムにおいてハイフォンの日本語教育は都市部と比較すると大きくはないが、着実に日本語教育が根づき、展開しているという点からこの地で開催した。また、研修実施後に談話データを収集した。 (2)【研究2】(運営者側を対象とした研究)のデータを分析し、結果をまとめた。結果については、2023年度国際大会(JSAA-ICNTJ2023 オーストラリア・ニューサウスウェルス大学)で発表した。 (3)【研究1】(参加者を対象とした研究)のデータを収集し、海外日本語研修におけるオンラインとオフラインの観点から分析した。結果については、CASTEL/J 国際大会(ベトナム・ホーチミン市師範大学)で口頭発表をおこなった(題目「海外オンライン・ラウンドテーブルラウンドテーブル型教師研修における参加者の学び―オンライン型とオフライン型の比較から」)。 (4)日本語教育以外の分野における「越境学習」に関する文献や論文を収集し、文献の整理をおこないながら、最新の動向を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね予定通りに上記の(2)~(4)が進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
申請時に提出した研究計画書にしたがい、ラウンドテーブル型日本語教師研修を国内・海外でおこないつつ、研究と実践を続けていく予定である。来年度については、【研究1】(参加者を対象にした研究)、【研究2】は2023年度に国際大会(ベトナム、オーストラリア)で発表した内容を論文として執筆し、学術誌に投稿する予定である。また、【研究3】を進めながら、引き続き他分野における「越境学習」の考え方や先行研究の動向なども整理する予定である。そして、【研究4】についても着手する。
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