共生社会実現のためのオンラインによる異文化シミュレーションの教育的効果の研究
Project/Area Number |
22K00674
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
鈴木 有香 桜美林大学, リベラルアーツ学群, 助教 (10910664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 真弓 関西大学, 総合情報学部, 教授 (20268329)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | フォローアップインタビュー / 研修転移 / 異文化シミュレーション / 海外赴任前研修 / オンライン異文化シミュレーション / 海外赴任予定者 / 異文化感受性発達モデル / 振り返り活動 / プロセスマップ / 対話 / 意識変容 / オンライン / 異文化理解 / 多文化共生 |
Outline of Research at the Start |
2022年はオンラインによる異文化トレーニングの参加者(企業の人々200名程度)から得た事前・事後アンケート、トレーニング中の参加者の発言記録、教授者チームからのフィールドノートなどを分析し、効果を検証する。2023年はオンラインと対面でのトレーニングを比較してその差異を検証する。2024年度は研修参加者へのフォローアップ・インタビューの実施と多様性のある参加者集団と同質性の高い参加者集団の学習効果の比較を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の第一目的はオンラインによる異文化シミュレーションの効果を量的・質的に把握することである。 2023年度は東海大学の山本志都教授の診断ツール(異文化意識診断)を用いて、研修参加者の「異文化感受性」について研修の前後の測定を実施した。(対象者197人)また、その診断を受ける参加者に対して、各個人に配布する診断結果報告書及び解説動画を作成した。 なお、2023年度は対面研修の許可がえられなかったため、2つの調査を実施した。1)6月から7月はオンライン研修参加者で現地に赴任した人5名に対してオンラインインタビューを行い、8月より分析を始めた。2)オンラインでのシミュレーション終了時に研修転移(中原他2022)に関わる3要素(有用性、関連性、自己効力感)について無記名のアンケートを取るようにし、研修で学んだことが実際に現場で参加者が実践する可能性について量的調査を行った。 上記の2つの研究結果をまとめ、11月11日に異文化コミュニケーション学会年次大会にて、「オンラインによる異文化シミュレーションの教育効果の検証:自由記述にみられる研修転移の可能性」というタイトルでポスターセッションに参加した。また、調査・実践報告として「海外赴任前研修における異文化教育の実践と評価:研修転移の視点から」を作成し、異文化コミュニケーション学会への紀要に投稿し、査読結果を待っている状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2023年度に対面研修を実施しデータ収集を実施する予定であった。しかし、コロナ禍のこともあり、研究協力してくださる主催者側のT社はは2023年度はオンライン研修のみを実施するという決断に至った。対面研修ができないため、研究計画を大幅に変更せざるえなくなった。2023年はオンライン研修での研修体の可能性という視点からこれまで収集したオンライン研修の参加者データを分析した。 T社との協議の上、2024年度に対面研修を2回実施する許可を企業から得られたが、企業側の意向から実施日が10月と11月ということになった。したがって、必要なデータ収集作業、分析の予定が1年半程度遅れることになった。 なお、2023年にT社以外で対面での異文化シミュレーションを実施する機会が2回あり、そのときに対面でのデータ収集の方法についてのリハーサル的なことを確認する機会を得られた。2024年度のT社主催の対面研修にそうしたノウハウを応用させていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度のオンライン研修参加者から収集した異文化感受性意識診断の研修前後の変化と研修参加者の属性との関連などを統計的に分析し、考察していく。T社から2024年10月から11月に対面研修を2回実施することが決定し調査協力を得ることができた。対面での録画データ等の収集のため、ファシリテーターチームで録画機材の使い方、段取りの確認などをリハーサルをする日を設け当日に備える。同時に対面研修の事前事後アンケートの集計、及び研修前後の異文化感受性意識診断の変化のデータを収集し、統計的な分析を始める。対面研修でのデータの収集後、オンライン研修でのデータとの比較検討作業に入る。 また、オンライン研修及び対面研修のファシリテーションを行ったファシリテーターチームへののフォーカスグループ・インタビューを実施し、質的な観点からオンライン研修と対面研修の比較検討する。 対面研修の実施日が1年以上延期になったため、今年度は上記の量的・質的データ収集と分析までを行い、研究結果に基づく論文作成、オンラインによる異文化シミュレーションの効果を踏まえた一般的な人々が利用できる異文化トレーニング、シミュレーションについての手引書の作成などは2025年に行いたい。研究期間の1年延長の依頼を今年度末に提出する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)