ハイフレックス型研究会における教師の自己研修と研修の場の構築
Project/Area Number |
22K00676
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | The University of Tokyo (2023) Waseda University (2022) |
Principal Investigator |
芹川 佳子 東京大学, グローバル教育センター, 助教 (20906325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 里司 早稲田大学, 国際学術院(日本語教育研究科), 教授 (90298208)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 日本語教師 / 自己研修 / オンライン研修 |
Outline of Research at the Start |
本研究は日本語教育関係者(教師、教育支援者、教師を目指している者等)向けのハイフレックス型(Hybrid-Flexible:参加者が現地参加かオンライン参加かを選択することができる形態)研究会を研究対象にする。 本研究では、無料で年数回、全てボランティアで運営されている研究会を日本語教師の自発的な研修の場と位置付ける。研究会のスタッフと参加者へのインタビュー調査を通して、研究会への継続的な参加により、教師である参加者の教育観と教育実践がどのように変容したか、自己研修の場である研究会をどのように維持・発展させてきたかを明らかにし、研修システムに新たな知見を提供することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本語教師向けに無料で開催されるハイフレックス型研究会(Hybrid-Flexible:参加者が現地参加かオンライン参加かを選択することができる形態)研究会への継続的な参加により、日本語教師であるスタッフや参加者が研究会での経験や研究会での役割によって、どのように教育観や教育実践が変化したかを明らかにし、研究会への参加(自発的な自己研修)と実践の結びつきの過程を明らかにすることである。さらに、全てボランティアで行われる研究会をどのように維持・発展させてきたかを明らかにし、研修システムに新たな知見を提供することである。 韓国日語教育学会 2023年度第44回国際学術大会(2023年12月2日、高麗大学校文科大学、韓国・ソウル)にて「継続的に研究会に関わる教師の教育観と研究会の意味-タイからオンラインで参加する日本語教師の事例から-」という題目で、査読付き口頭発表をした。 本発表では、追加・追跡調査を行った1名(海外から本研究会に参加するスタッフ)の研究成果を発表した。韓国日語教育学会では、口頭発表後の質疑応答で、海外から自己研修のために本研究会に参加する意義について、主に韓国で働く日本語教師たちと意見交換を行った。 また、同学会に本発表内容をより詳細に記した学術論文を投稿するため、執筆中である。 なお、2022年度と2023年度に行った調査の分析結果から、研究課題①個々の参加者の研究会での経験が教育観にどのような影響を与え、教育実践の変容に結びついているか。研究課題②研究会での役割の違いにより、研究会(自発的な自己研修)と教育観・教育実践の結びつきにどのような違いがあるかについて、部分的に明らかにすることができた。なお、調査協力者全員の調査結果の比較分析が終わらなかったため、部分的な結論となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は、研究課題①個々の参加者の研究会での経験が教育観にどのような影響を与え、教育実践の変容に結びついているか、研究課題②研究会での役割の違いにより、研究会(自発的な自己研修)と教育観・教育実践の結びつきにどのような違いがあるかを明らかにするための追加のデータ収集を行った。2023年度の前半は、2022年度に研究対象の日本語教育アクティブラーニング研究会のスタッフと参加者に行ったインタビュー調査の分析を行った。後半は、2021年度に行ったインタビュー調査の追加・追跡調査のため、2名のスタッフにインタビュー調査を行った。当初、3名のインタビュー調査を予定したが、1名は日程調整がうまくいかず、2023年度内にインタビュー調査ができなかった。この調査協力者とは、2024年度中にインタビューを実施する予定である。 2022年度にグループインタビューが実施できなかったグループがあったが、個別に追加・追跡インタビュー調査を行うことで不足分のデータを補う目途がたった。また、2022年度に博士課程の学生に文字起こしを依頼したが遅れた作業は一部完了し、未完分は研究代表者が文字起こしすることで補った。2024年度は順次、分析を進めていき、学会などで発表して意見をもらい研究を進める予定である。2023年度に予定通りできなかった調査があったが、研究計画への影響は小さいと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度前期は、今まで行ったデータを整理し、分析を進める。また、2023年度にはインタビュー調査ができなかった調査協力者に対し、追跡のインタビュー調査を引き続き行う。2024年度は1年間で3名から5名にインタビューを実施する予定である。さらに、分析過程で気付いた不足分のデータを補うための追加調査と2021年度に行った個別調査の追跡調査を実施する。こうして得た追加調査と追跡調査を加えて、調査協力者全員の質的データの切片化・カテゴリー化を行う。さらに、オンライン研修(オンライン学習)や自律学習、生涯学習、または他分野の先行研究も分析に加え、研究課題③研究会でアクティブラーニングの知見を能動的に学ぶ過程、および研究会(自発的な自己研修)での経験が実践に結びつく過程の中で多くの人に共通する要素は何かを明らかにする。 2024年度後期は、前期までの研究成果の発表機会として、日本国内または海外の学会での発表を予定している。さらに、学会発表を通して得た知見を加えて、論文にまとめ、投稿する。 上記の調査や研究成果発表と並行して、様々な学会や研究会に参加し、本研究に関連する先行研究を調査し、2024年度以降の研究成果を発表する場を検討する。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)