Project/Area Number |
22K00687
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Prefectural University of Kumamoto |
Principal Investigator |
吉井 誠 熊本県立大学, 文学部, 教授 (70240231)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 語彙学習 / 注の効果 / 付随的語彙学習 / 第二言語習得 / オンライン教材 / 個人化 |
Outline of Research at the Start |
本研究では学習者一人一人に合った注を提供する方法、読解中に検索した単語の意味確認を読後に行う方法、そしてその効果について検証する。第二言語習得の視点からは、付随的語彙学習(内容理解をメインとしながらも語彙も同時に学ぶ学習)と意図的語彙学習(単語の事前確認や事後の復習などの学習)を融合する試みである。実用的には、オンライン語学教材(主に読解教材)における新たな機能の紹介とその効果を検証する研究である。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は外国語を学習する際のテキスト教材についての研究であり、特に、英語読解教材の理解を補助する注の新しい提供の仕方についての研究である。本研究では学習者一人一人に合った注を提供する方法、読解中に検索した単語の意味確認を読後に行う方法、そしてその効果について検証する。これまでの注の研究においては学習者全員に一律で同じ単語が目標単語として掲示されてきた。しかし本研究においては学習者の事前単語確認の情報に基づいて、一人一人に合った個人化した注が設定されるプログラムとなる。事前単語チェックによる個人化した注の設定が注の検索を促進するかを検証し、さらにそれに加えて、個人化した注の検索に基づき読後活動(単語復習)を提供し、その効果を検証していく。 2022年度(初年度)においては、次の2点について検証すべく実験の準備を行って来た。1)事前チェックによる個人化した注の設定により注の検索が促進されるか、個人化しない通常の注と比較する。2)2種類の注の設定によって語彙学習に違いが生じるかを探る。実験材料の検討と整備を中心に行い、個人化した注を提供できる読解プログラムの作成と修正、並びに読解問題の抽出、実験デザインの検討などの準備を行って来た。読解プログラムはプロトタイプを作成し、試運転を実施した。事前単語チェックによる注の提供、学習者の読解中の注の検索状況を記録できているかチェックを行った。また、2023年(次年度)から本格的に実施するデータ収集のための実験デザインや手順について検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調。2022年度(初年度)は2023年度(次年度)からの実験実施に備え、実験の準備を行ってきた。読解プロトタイプを作成し、その修正を加えているところである。2023年度の前半に最初の実験を行うが、それに向けてはプロトタイプで実施が可能のようであり、これを用いて取り組む。そのため、今年度には専門家によるコンピュータプログラミングのサポートは不要だったものの、さらなる改善、特にデータをまとめる方法、また事後単語テストを実施する方法に関しては、今後も読解プログラムを改善する必要があり、その費用を今年度の予算から次年度の予算へと繰越し、専門家にプログラミングを必要に応じて依頼する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は実際に実験を行い、データを収集していく。研究者が担当する科目の授業内活動の一部として、読解活動を実施する。Cultureをテーマとした授業の中で、テキストに登場する3つの読解教材を用いて読解プログラム上で読ませる。学習者には、事前単語チェックや読解中の注による検索の方法について説明したうえで、各個人で読解活動に取り組む。また事後テストとしては単語認識テスト(多肢選択)の方法を用いて、語彙学習への効果について検証する。2023年の前半に実験を1つ行い、データを収集して分析する。それを基に結果をまとめ、学会で口頭発表をする予定である。また前半での実験状況を踏まえたうえで、2023年度後半に行う実験デザインの改善に活かしていく。
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