日英コーパス分析と実証実験の実施による英語学習項目優先度設定への試み
Project/Area Number |
22K00702
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Kumamoto Gakuen University |
Principal Investigator |
坂田 直樹 熊本学園大学, 外国語学部, 教授 (70581114)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 心的英語表象 / 語彙知識 / 統語知識 / 派生語 / 英語語彙 / 熟達度 / インプット / 明示的学習 / 学習難易度のモデル化 / 母語の影響 / コーパス / 用法基盤モデル / 英語学習の効率化 |
Outline of Research at the Start |
用法基盤モデルの立場から頻度と多様性が習得に影響するとされる have a cold, look good, go to school などの[動詞ー目的語、補語、前置詞句等の共起パターン]の学習難易度について、日本語と英語両者のコーパスより演繹的に算出した上で、学習者コーパスの分析と参加者を擁する実証実験で検証を図り、その難易度を形成する要因についてのモデル化を行う。得られた結果から、頻繁な学習が必要な共起パターンを特定することで、教材と教室内における指導項目について優先度の設定を行い、英語学習・教授の効率化を図ることを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、単語の共起的な振る舞いが日英語間で異なる(例えば、日本語で「勉強をする」は英語では“study”1語で表せるが、日本語では同じような振舞い をする「写真を撮る」は英語では“take a picture”である)ことによる、学習への影響を調査することを主な目的としており、2023年度は5年間の研究期間の2年目に当たる。 当初は、2年目までに、日英母語話者コーパス間の比較を行い、双方の言語における高頻度の動詞について、共起的な振る舞いの異同を抽出し、3年目以降での日本語母語英語学習者コーパス分析、並びに、同学習者を対象とした実証実験の基盤となるデータを収集する予定であったが、研究代表者が、同期間に予期せず所属機関での役職に就いたため、本研究へ従事可能な時間が著しく減少した。 そこで、コロナ禍が明けたこともあり、2023年度については、基礎知識としての語彙/統語に関する基本的な調査を行うこととし、大学英語教育学会や外国語教育メディア学会を中心に、合計8回の国内出張を行い、当該分野における最新の知見を獲得することに注力した。研究室内の設備についても更新を行い、コーパス分析に必要なスペックを持つコンピュータを備え、今後の研究が順調に進捗するための準備を行なった。 また、日本語母語話者の心的英語表象について、“Frequency Effects of Multi-Word Sequences on L2 Learning: Unfolding the Complexity of L2 Syntax Modeling”の表題にて、熊本学園大学文学・言語学論集において、学術論文を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通りに進んでいない部分はあるが、5年間の中での時間配分を調整しながらの進捗は出来ており、残り3年間での研究課題の遂行は十分可能であると考えられるため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度末までに、日英語間での共起的振舞の相違についてのデータ取得を終えることにつとめ、可能であれば、学習者コーパスでの調査計画を完成させる。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)