Project/Area Number |
22K00709
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
永井 正司 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90237488)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 浩章 大阪大学, 全学教育推進機構, 教授 (10346695)
桑村 テレサ 京都先端科学大学, 経済経営学部, 准教授 (30639646)
鈴木 章能 長崎大学, 教育学部, 教授 (70350733)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 授業の英語化 / 言語に関する調整過程 / 授業の質保証 / 多文化共生 |
Outline of Research at the Start |
英語化された授業の場(オンラインを含む)におけるコミュニケーションの問題は、個々の学生・教員のモチベーションの高低や話される英語自体の問題からは独立しており、実証的な研究が必要である。コミュニケーションに関係する本研究は、授業の英語化への貢献だけでなく、多文化共生社会を目指す我が国における言語使用や情報伝達の問題を解決する方策を考える上でも、大きな意義を有している。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、専門科目授業を英語でおこなう (EMI, English as a Medium of Instruction)ことに関して、英語化された授業の場(オンラインを含む)におけるコミュニケーションの問題を中心に据えてきた。授業参加者に英語を母語とする話者とそうでない話者が混在している場合、ネイティブ話者と非ネイティブ話者の調整がおこなわれる必要が生じるが、コミュニケーション不全が発生している事例が多い。当年度では、聞き取りと発話を分けることの可能性を考察してきた。たとえば、英語話者は、英語で発話するが、非英語話者は、聞き取りは英語でおこなうが、自らの発話は母語でおこなうといったことである。この可能性は、授業にとどまらず、社会全体の言語使用や情報伝達の上でも課題解決の大きな方策となり得ると考えられる。コミュニケーション不全の問題は、広く社会全体の課題として提起されており、言語・文化全般にわたる問題解決を模索していくツールの一つとしてのEMI研究として、今後も研究を進展させていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画時に想定した進捗と現時点での進捗状況に大きな齟齬はなく、順調に進展していると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度で着眼した「聞き取りと発話を分ける」ことの可能性を引き続き追究していく予定である。英語話者は、英語で発話するが、非英語話者は、聞き取りは英語でおこなうが、自らの発話は母語でおこなうといった態様のことであるが、聞き取りはバイリンガルでも、発話はバイリンガルにほど遠いといった事例が多いことから、有力な方策と考えられる。広く社会全体の言語使用についても、同じ観点から考察していきたい。
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