Project/Area Number |
22K00711
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山内 勝弘 広島大学, 外国語教育研究センター, 助教 (00884868)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 推測 / 多読 / 付随的語彙学習 / 語彙推測能力 / 文脈 / リーディング / 語彙推測 / 語彙習得 |
Outline of Research at the Start |
学習者がリーディングで未知語に遭遇した場合、最も多く用いられる方略は推測である。この推測は近年の研究において学習者が持つ能力(語彙推測能力)と捉えられ、訓練によって高めることができると報告される。語彙推測能力の訓練法として学習者が容易な教材を選択し、未知語に繰り返し遭遇する多読が挙げられるが、その効果は実証されてきていない。 本研究では「多読は学習者の語彙推測能力にどのような影響を与えるか」という問いを導き、究明していく。具体的には「1. 多読の学習者の語彙推測能力に対する効果」と「2. 語彙推測能力の指導法としての多読の有効性」の2点に関して検証することを目的とし、調査・解明するものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「多読が学習者の語彙推測能力にどのような影響を与えるか」を解明することを目的とし、調査1「異なる習熟度を持つ大学生の語彙推測能力に対する多読の効果」と調査2「他の指導法との比較による多読の効果」の2点について検証を行うものである。 本研究2年目に当たる令和5年度は、上記2つの調査のうち調査2の研究成果を学会で発表することができた。学習者の語彙推測能力を涵養する指導法として、多読の他に方略指導・文脈指導が挙げられるが、これら3つの指導法を異なる学習者集団に1ターム(四半期)の間行うことで、指導法間の効果の違いを検討するに至った。 また、もう一方の調査1についても、令和5年度末時点で実験を完了して結果を分析している段階にあり、令和6年度には研究成果を学会発表及び論文として公表することを計画している。調査1では異なる習熟度をもつ学習者集団に多読を2ターム(半期)の間行った。結果を分析することで、学習者が持つ語彙推測能力における多読の効果を最も高める習熟度を特定することができ、同時に学習者が多読を通して語彙を推測できるようになるために必要な習熟度を明らかにすることが可能となる。 令和5年度は研究代表者の博士論文執筆により予定したほど十分なエフォートを充てることができなかったが、調査1については実験を行い、調査2については学会での発表を終え、一定の進捗を進めることができた。令和6年度では二つの調査をまとめ、論文として刊行することを目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度は研究代表者が博士論文執筆にエフォートを注がなければならなかったものの、博士論文執筆に並行して調査1の実験を遂行でき、また調査2に関しても博士論文の中で関連する内容をまとめ、本研究を進めることができた。残るタスクは調査1では学会発表と論文刊行、調査2では論文刊行となった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度が研究計画の最終年度にあたる。調査1に関しては海外での学会発表を計画しており、発表後には論文としてまとめる予定である。調査2についてはすでに論文執筆を始めており、本年度中に論文として刊行することを計画している。
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