Project/Area Number |
22K00738
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
奥田 阿子 長崎大学, 言語教育研究センター, 助教 (60631249)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | 反転授業 / 自律性 / 長期的考察 / 質的調査 / 質的研究 |
Outline of Research at the Start |
反転授業は、これまでの先行研究から、近年、高等教育が直面している学力の低下、学習時間の不足、学習内容の理解度低下という問題を解決するための効果的な授業スタイルとして反転授業が有効であることが国内外で証明されてきた。また、コロナ禍で「学びの保障」をするための授業形態として再注目を浴びている。本研究の目的は、英語科目を対象とし、これまで研究されてこなかった自律性の育成という観点から自律性が英語力の伸び、英語学習時間の推移といった個々の項目に如何なる形で投影されるかを質的研究から明らかにすることである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、自律性の育成の観点から質的なデータを収集し、反転授業の効果検証を行なっている。反転授業とは、教育手法であり、授業での直接指導をビデオやオンライン教材による自宅学習に置き換え、学校での時間を実際の問題解決や討論、グループ作業などのアクティブラーニングに充てる手法である。学校では、自宅学習で学んだ知識を活用して、教員のサポートを受けながらより深い理解を目指す活動を行えることから、自宅学習が困難な自律性の低い学生にも継続的な学習を促せる手法であると考えている。また、自律性を高めるためには、授業中に学習目標の明確化、問題解決力の強化、対話と協力の促進、内省する機会を提供することが肝要である。 2023年度は、育児休暇から復帰し、これまで通り、教養教育課程の英語授業を担当することができた。授業では、反転授業を取り入れ、授業活動はグループ作業を中心に行った。具体的には、前半はe-mailの書き方、後半はプレゼンテーションについて、学習目標を明示したビデオ教材を作成し、提供した。授業ではグループで協力しながら課題の添削作業を行ったり、プレゼンテーションの練習動画を撮影するなど、対話を協力、内省を意識した授業を行った。 自律性の育成ができているかどうかについて、初回授業、期末試験時に行った2回のアンケート調査(主に記述式)とインタビューを実施してデータを収集した。アンケート調査では、学習活動に興味を持って取り組んでいたか、授業や学習活動に積極的に参加していると感じたか、自分の意見や考えをクラスで表現する機会は十分にあったか、定期的に自分の学習過程を振り返っているか、などの項目に自由記述方式で回答してもらった。また、学生をランダムに選び、アンケート調査の項目について、より詳しくインタビュー形式で回答してもらった。 以上、2023年度は、授業実施とデーターの収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
育児休暇中の2022年度に教養教育課程の英語科目においては、大幅なカリキュラム変更があり、育児休暇前と同様の授業を行うことが困難になった。授業回数は、15回から7回に変更となったことから、授業内容及びビデオ教材の修正を余儀なくされた。よって、当初の計画よりもやや遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
長期的な考察を行うためには、最低2年分のデータが必要であると考える。よって、2024年度も引き続き、同内容での授業を実施し、アンケート調査とインタビューを通してデータを収集し、分析を行う予定である。
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