ロシア語教育の学習語彙における語彙リストと多義語分析の拡充のための総合的研究
Project/Area Number |
22K00744
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
堤 正典 神奈川大学, 国際日本学部, 教授 (80281450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 潔 神奈川大学, 国際日本学部, 非常勤講師 (20350374)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 日本におけるロシア語教育 / 語彙教育 / 学習語彙項目再検討 / 語の多義性 / 多義ネットワーク分析 / 日ロ語対照 / レアリア学習 / 習得基準 |
Outline of Research at the Start |
外国語の学習項目として大きく分けて「文法」と「語彙」がある。ロシア語は文法が難しいと言われる。しかし、語彙においても学習者に相当な負担がある。それは、ロシア語語彙には日本人学習者にはまったくなじみのない語が多く存在するためである。学習語彙についての研究が必要である。 このような語彙研究は、日本のロシア語教育では本格的にはなされてこなかった。また、ロシア本国での試みは日本語母語話者にはそぐわない点が多々ある。本研究は、日本人ロシア語学習者にふさわしい学習語彙リストを策定し、認知言語学的方法を用いた意味分析を行うという、ロシア語学習語彙に関する研究として、国内外においてユニークなものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、初級レベルの学習語彙においてリスト検討と多義語分析を行っている2018-23年度科研課題「ロシア語教育の実用性向上のための学習語彙の総合的研究」(基盤研究(C)(一般) 課題番号18K00799)(以下「前研究」とする)を受け継いで、それを拡充させて、さらに実用的なものとすることを目的とする。学習語彙は初級だけではなく、中級・上級レベルのものも視野に入れ、現代の日本人ロシア語学習者にふさわしい学習語彙リストの検討を進め、また、学習者により理解しやすい形で多義語を提示するための研究を行う。本研究課題では、前研究と同様に、ロシア語の習得基準(学習のロードマップ)、教材のICT(情報通信技術)活用、ロシア語運用に必要なレアリア情報を考慮に入れて進めていく。 2022年度は初年度として、まずはこれまでの研究のまとめを行うとともに、本格的な研究の下準備としての調査を行った。具体的には、神奈川大学のロシア語科目の「中級」「上級」で使用している6種類の教科書を中心に、ТРКИ(ロシア教育科学省認定留学生ロシア語試験)の第1レベルの学習語彙と比較をすべく、扱われている学習語彙の調査を行った。調査の取りまとめは、2023年度の課題となるが、これまでのところ、ТРКИ第1レベルの学習語彙と比較すると、教科書ごとにかなりの異なりがみられることは明らかである。 また、堤は、2021年度にNHKラジオ第二で放送されたロシア語講座「まいにちロシア語」の2022年度での再放送にあたり、一部内容の改訂を行ったが、それには前研究および本研究の成果を利用した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本格的研究のための準備期間として、順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度から、本格的な研究に着手する。2022年度の「中級・上級」教科書における学習語彙調査の結果を詳しく分析することを行う。また、多義語分析の研究を進めていく。 なお、ロシアが起こした戦争により、ロシアへ渡航しての調査・資料収集が困難であるが、国内の活動によって補っていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)