英語授業を改善する4技能5領域でのジャンル正対課題と教授・学習サイクルの開発
Project/Area Number |
22K00828
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
今井 理恵 新潟医療福祉大学, 中央教育センター, 講師 (40766987)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松澤 伸二 新潟大学, 人文社会科学系, フェロー (90207043)
峯島 道夫 新潟県立大学, 国際地域学部, 教授 (10512981)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | ジャンル準拠リーディング指導(GBRI) / プロトタイプテクスト / マクロジャンル / 説明ジャンル群 / ジャンル / テクストタイプ / ジャンル正対課題 / ジャンル準拠リーディング指導GBRI / 新高校英語教科書 / 英語コミュニケーションⅠ / ジャンル準拠指導 / 教授学習サイクル / 中高英語教育 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,下記「研究の目的」に沿って,次の研究課題を実行する。 ① 中高の英語検定教科書の本課のテクストで扱うジャンルを特定し,当該テクストのジャンルに正対する発問課題を4技能5領域で開発する。その際,正対課題の特徴を評価基準として定める。 ② 開発した正対課題と評価基準を用いて,教師が授業を展開する手順を教授学習サイクル(teaching-learning cycle)として4技能5領域で確立し,その効果を検証する。 上記①②を研究協力者の協力のもと授業実践を重ね,より適切なジャンル正対課題とその評価基準,教授学習サイクルを開発する。開発した正対課題等は授業活用のために公開し,『実践ワーク集』などで提供する。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度の研究では、高等学校の外国語科(英語)における「読むこと」の指導において、学習者がテクストをより適切かつ効率的に読めるようになるために、ジャンル準拠リーディング指導(genre-based reading instruction, 以下GBRI)の考え方を取り入れる可能性を探ってきた。R5年度は、一つには、高校英語教科書「英語コミュニケーションⅠ」の読むためのテクストに幅広いジャンルのテクストが掲載されているか、特に説明ジャンル群のテクスト(説明文)にはどの下位ジャンルのテクストが掲載されているかを、定量的に調査した。次に、同教科書に掲載される読むためのテクストのうち説明ジャンル群のテクストは、ジャンルのプロトタイプ(メンター)テクストとして妥当であるかを、ジャンルのテクスト構成 (text structure) や言語的特徴 (language feature) などから定性的に分析した。 前者の現行教科書テクストのジャンルの調査では、旧教科書の調査結果とほぼ変わらず、説明ジャンル群のテクストが約7割、エレメンタルジャンルの叙述的説明が約6割を占め、依然として幅広いジャンルの掲載には至っていないことが分かった。後者については、分析対象としたテクストはマクロジャンルのメンターテクストとしてはいくつかの改善の余地があることが判明し、結論としてメンターテクストとしては妥当だとはいえないと結論づけた。これらの調査結果は全国英語教育学会第48回香川研究大会にて口頭発表し、一連の研究成果は中部地区英語教育学会紀要53に纏めた。 さらに、今年度は研究を進め、意見ジャンル群の下位ジャンルである行動勧告的意見文について、高校英語教科書のメンターテクストとしての規範性について考察した。これについての研究成果はヒューマニスティック英語教育研究会紀要第3号に発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究においては、高校英語授業で指導する英語の4技能5領域にてジャンルの正対課題と教授・指導サイクルを開発することが当初の計画であるが、その皮切りとして受容技能のうち読むことの指導に焦点を当て、研究を進めてきた。R5年現在、「英語コミュニケーションⅠ」の教科書掲載のテクストを調査・分析し、ジャンル準拠リーディング指導(GBRI)を英語授業に導入する可能性を探っているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
検定教科書とともに大学入学共通テストによる高校英語の読むことの指導への影響は大きい。したがって、R6年度は大学入学共通テストリーディング問題で扱われるテクストについて、ジャンル準拠指導の観点から分析評価する。これを終えた後に、発信技能については検定教科書に掲載されるテクストについて、各ジャンルのプロトタイプに照らし合わせて分析・評価を行う計画である。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)