Project/Area Number |
22K00857
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03020:Japanese history-related
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
山本 英二 信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (20262678)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 近世 / 家系図 / 由緒書 / 偽文書 / 由緒 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、松本藩戸田家を事例に、これまで荒唐無稽で信憑性に欠けるとして研究対象と見られてこなかった家系図・偽文書・由緒書を活用して、近世日本における歴史記憶と由緒の形成について検討する。 ①これまで19世紀以降にしか展開しないとされてきた由緒を17世紀に遡って分析・検討する。 ②偽文書・由緒書研究では、基本となる大名の系図に着目して由緒を論じる。悉皆調査による戸田家史料群の全貌把握と偽文書・家系図の解読作業を進める。 ③アーカイブズ学の方法論を援用して、史料群自体が有する歴史言説を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、当初の研究計画に基づいて、以下のような調査研究を実施した。まず調査については、①長野県松本市・松本城管理事務所、②静岡県浜松市・洞雲寺、③長野県長野市・長野市立博物館、④静岡県浜松市・鈴木家&髙林家、⑤東京都豊島区・徳川林政史研究所、⑥静岡県浜松市・静岡文化芸術大学、⑦長野県千曲市・長野県立歴史館において史料調査を実施した。 ①松本城管理事務所では、松本藩士家系図『諸士出身記』の調査と撮影を実施した。また⑤徳川林政史研究所では、『信州松本城主戸田家文書』の松平丹波守家系図の調査と史料複写を実施・依頼した。②洞雲寺・④鈴木家&髙林家・⑤静岡文化芸術大学・⑦長野県立歴史館では、比較研究のための個人伝記や由緒書類の調査をおこなった。③長野市立博物館では、災害時の史料レスキューの手法による個人のイエ文書調査の手法を学んだ。 こうした史料調査を実施し、家系図・由緒書・偽文書に関する様々な史料データを収集することができた。特に松本藩松平丹波守家については、作成された家系図に関する新たな情報を確認することができた。具体的には、幕末維新期の藩主松平(戸田)光則の系譜の確認をおこない、第2次東禅寺事件と松本藩の関係について、家系譜類の叙述方法などについて検討することができた。 また今年度の調査研究の成果の一部については、2022年7月に長野県千曲市・長野県立歴史館において開催された長野県立歴史館古文書愛好会20周年記念講演会において、主に松本藩主の事績録である『御事実綱領』を素材に、江戸時代の大名の家督相続や江戸での公務、藩主家継承をめぐる様々な経緯について講演をおこない、研究の一部を社会に還元することができた。他にも書評や原稿執筆を進め、年度内の成果の公表・次年度以降の準備につなげることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年の研究の進捗状況については、おおむね順調に進展していると自己評価している。2022年度は、2020年度から新型コロナ禍の状況が継続しており、様々な行動制限のなかで調査研究を実施せざるを得なかった。そのため当初計画していた個人宅や東京の公的史料保存機関などでの史料調査を充分に実施することができなかった。そのため年度当初に計画していた旅費などの予算を全て消化できなかった。 ただし、史料調査が不可能な期間にあっても、それまでに収集した史料について、解読と分析作業を鋭意進めており、この点に関しては問題なく研究を遂行することができたと考えている。よっておおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、当初の研究計画に基づいて、調査研究を実施したいと考えている。2023年5月以降は新型コロナウイルスの5類感染症移行に伴い、様々な行動制限が緩和・変更される。これにより、これまでは充分に実施できなかった個人宅や公的史料保存機関における史料調査をコロナ禍以前のように本格的におこなうことができると考えている。 なかでも研究計画の中心テーマである松本藩については、松本城管理事務所や徳川林政研究所が所蔵する戸田家関係文書の調査を確実に実施したいと考えている。また比較参照用の各地での史料調査についても実施を考えている。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)