International Joint Research on the Origin and Development of Antiquarianism in the Late Tokugawa Period
Project/Area Number |
22K00863
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03020:Japanese history-related
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
中井 真木 明治大学, 大学院, 特任准教授 (30631329)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 ふみ子 法政大学, 文学部, 教授 (00386335)
グラムリヒ・オカ ベティーナ 上智大学, 国際教養学部, 教授 (60573417)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 好古 / 考証 / 人的ネットワーク / ジェンダー / 異世界 / 大衆化 / 好古趣味 / 学際研究 |
Outline of Research at the Start |
18世紀末頃の日本の知識階級において、実際のモノに注目した実証的研究が興隆し、古物への関心が高まった。この好古趣味は、地理学的探究や博物学的興味、蘭学的探究、あるいは伝統的な故実研究とどのように関連していたのか。また、同時期の西洋や中国にも見られた好古趣味と日本の考証研究はどのような影響関係にあり、どのように相違していたのか。これらの点について、学際的かつ国際的な共同研究を実施する。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き、研究代表者・研究分担者は、それぞれの設定したテーマに沿って、近世後期の好古・考証の隆盛の諸相を探る研究を進めた。また、複数の国際学会において発表を行い、海外への研究成果の発信を行うとともに、学会での議論や研究会を通して、国内外の研究者との研究交流を進めた。 特に、6月には韓国・大邱市で開催されたアメリカアジア学会アジア大会において、代表者・分担者2名に国外の研究協力者2名が加わってパネル発表 Antiquarians in Action: Documenting Objects and Customs in Early Nineteenth-Century Japan を行い、日本近世における好古の流行という事象を世界各地のアジア研究者に広く紹介するとともに、多くの聴衆と活発な議論を実施することができた。このパネルでは、本研究課題のサブテーマの一つとして、ジェンダーの問題を設定し、自ら記録をすることが難しかった遊里の女性たちの風俗を書き残そうとした大田南畝の試み(小林)や、好古研究の潮流の中で男性である故実家たちがどのように女性に関わる事物を研究しようとしたのか(中井)、あるいはまた書物へのアクセスのある女性たちはどのように書を集め、「研究」していたのか(グラムリヒ=オカ)について発表を行った。 また8月にはベルギー・ゲント大学において開催されたヨーロッパ日本研究協会において中井とグラムリヒ=オカが研究発表を行い、あわせてオランダのライデン大学および国立民族学博物館を訪問し、現地の研究者との研究会および見学を実施した。 その他、好古趣味、考証研究および故実研究を巡る研究成果を複数の学会発表や論文として発表した。更に、好古趣味を通じた人的ネットワークの形成や、好古家達の日本の外への興味、また逆に古物に「日本」を見出そうとする動きなどに焦点をあてて、研究を進めた。これらの研究成果の一端は、次年度に発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
複数の国際学会への参加や研究打ち合わせを通して、国内外の研究者と学際的な議論を行うことができた。また、研究代表者・研究分担者それぞれに研究を実施し、論文や学会発表(次年度含む)につなげることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度に予定されている国際学会でのパネル発表に向けて、着実に研究を進める。海外の研究者との研究協力を進める。 次年度は最終年度のため、これまでの研究成果を報告する公開研究会を2025年1月に開催する。
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Report
(2 results)
Research Products
(23 results)
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[Presentation] Family Networks and Rituals2023
Author(s)
Gramlich-Oka, Bettina
Organizer
Center for Research on Japan of the Ecole des Hautes Etudes en Sciences Sociales (EHESS), UMR 8173 China, Korea, Japan ( CNRS) ; Paris
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Invited
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