近世中期における商品生産・流通の展開と地域社会の変容に関する研究
Project/Area Number |
22K00890
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03020:Japanese history-related
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
小松 賢司 福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (00712621)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2025: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 地域社会 / 村落 / 流通 / 養蚕 / 塩 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、近世中期社会像を実態に即して描くために、当該期特有の流通・経済政策を切り口として、地域における商品生産・流通の展開と、それが当該および周辺地域社会に及ぼした影響を分析するものである。 具体的には、多彩な領主支配の形態が併存する福島県中通り地方を対象に、A養蚕業と、B米・塩の流通を取り上げ、Aについては幕府桑折代官所の政策を、Bについては舟運を利用できない内陸部諸藩の流通・経済政策を、それぞれ切り口として、その影響を多面的に分析し、近世中期の社会変容を捉えていく。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は第一に、昨年度から再開した三春町歴史民俗資料館所蔵川又家文書の整理作業を継続して行い、同時に撮影した史料の分析を進めた。また、郡山市歴史資料館に所蔵されている関連する史料についても撮影を行い、分析を進めた。これらの作業を通じて、当該地域社会にとっての享保期の画期性、塩・肴の流通構造の変化と内陸部地域社会の変化との相互連関性、といった論点を掘り下げることができている。 第二に、福島県中通り地方北部(福島盆地一帯)について、①分析の前提として、統計書等のデータ収集・整理作業を、昨年度から継続して行い、②廻米を担った旧家の文書群を新たに発見し、史料の撮影および分析を行い、③福島県歴史資料館等に収蔵されている史料の撮影および分析を行った。これらの作業を通じて、近世中期における領主支配の改編と支配機構の変化、それにともなう村同士の関係性の変化、および村社会内部の共同体の変化、それら総体としての地域社会の変動、といった論点を掘り下げることができている。 第三に、福島県中通り地方北部に本拠地を持つ福島藩の支配について、①福島城下に居住する御用達町人の史料、②福島藩の飛地領である上総国東金町に関する史料、について撮影・分析を行った。 第四に、昨年度立ち上げた福島県内の若手研究者による研究会を、今年度も継続的に開催した。研究会では、福島県域に関する史料・研究等の情報交換や、研究の視野を広げるための意見交換などを行っており、本研究の進展に大きく役立っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度はコロナ禍の影響で研究に遅れが生じた。今年度はその影響が大分少なくなったものの、昨年度の遅れを取り戻すことは容易ではなく、引続き遅れた状況になっている。特に複数人数での史料の閲覧・撮影が引続き制限されている機関もあることで、当初期待していたほど研究が進展しなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
引続き遅れを取り戻すべく尽力するが、場合によっては研究期間を延長することも選択肢の一つとして検討する。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)