朝鮮中近世交通史の構築―交通路・交通手段・人の移動に関する歴史地理学的研究
Project/Area Number |
22K00935
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03030:History of Asia and Africa-related
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Research Institution | Tenri University |
Principal Investigator |
長森 美信 天理大学, 国際学部, 教授 (50412135)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 朝鮮史 / 壬辰戦争 / 壬辰倭乱 / 文禄・慶長の役 / 降倭 / 被虜人 / 朝鮮 / 歴史地理 / 交通史 / 士族 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、次の三つの柱からなる。 ①朝鮮中近世(15~19世紀)の地理書および古地図にあらわれる地名を収集してデータベースを作成するとともに現地比定を行い、朝鮮中近世の交通路を地図上に復元する。 ②交通手段である船・橋梁・車・輿・牛馬の利用実態について考察する。文字資料に加えて、絵画や写真等の画像資料を収集し、データベースを作成するとともに、事例研究を通して、それらの用いられ方を明らかにする。 ③朝鮮中近世における人の移動の様相について、史料的条件に恵まれた王・王室・士族(両班)層の移動事例に対する研究を通して明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、朝鮮中近世交通史の構築を目的として次の三つの作業を進める。 ①朝鮮中近世(15~19世紀)の地理書および古地図にあらわれる地名を収集してデータベースを作成するとともに現地比定を行い、朝鮮中近世の交通路を地図上に復元する。②交通手段である船・橋梁・車・輿・牛馬の利用実態について考察する。文字資料に加えて、絵画や写真等の画像資料を収集し、データベースを作成するとともに、事例研究を通して、それらの用いられ方を明らかにする。③朝鮮中近世における人の移動の様相について、史料的条件に恵まれた王・王室・士族(両班)層の移動事例に対する研究を通して明らかにする。 本年度はこのうち、前年度に引き続いて①の基礎作業として、前近代朝鮮の地誌および地図等、朝鮮歴史地理関連資料の調査を行った。韓国及び日本国内で刊行された資料およびインターネット上に公開されている資料を主たる対象として地名収集の作業を進めた。 また③に関連して、主として慶尚道地域における降倭、すなわち壬辰戦争(文禄・慶長役)の際に朝鮮に投降した日本将兵の定住について研究を進め、その成果の一部を論文「壬辰戦争(文禄・慶長役)における朝鮮被虜人と降倭―日本人になった朝鮮人、朝鮮人になった日本人―」(『民衆史研究』105号)として発表した。 上の研究をさらに進めた成果の一部を、口頭発表「降倭たちの戦後―壬辰戦争と日本人の朝鮮定住―」として九州史学会大会朝鮮学部会で発表した。壬辰戦争後の降倭とその子孫たちが朝鮮王朝国家に対する「逆謀」「反乱」に加担した事実を明らかにし、朝鮮人として生きる道を選んだ日本出身者が朝鮮南部から北部へ移され、北方防備の戦力にあてられていたこと等を指摘した。本発表の内容は、論文として公表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度の目的である文献資料の収集および調査がおおむね順調に進展し、研究成果を学会での口頭発表、また論文として公表することができた。一方、本年度に予定していた韓国での資料調査を諸事情により行うことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に引き続き、文献資料の収集および調査を進めるとともに、韓国での資料調査・現地調査を実施する。また、その成果を学会発表、論文等によって公表する。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)