人新世に関わる人為活動活発化の評価:太田川下流域をモデルケースとして
Project/Area Number |
22K01037
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 04010:Geography-related
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
久保 純子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (90275967)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊原 康博 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (60379857)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
|
Keywords | ボーリング / ハンドオーガー / 年代測定 / 試料分析 / 河川流域 / 沖積層 / 平野の地形 / 砂鉄採取 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、太田川上流部において近世初頭以前に稼業されたとみなされた砂鉄採取跡地からの廃土と、下流域沖積平野形成との関係を論じることにより、人為活動の活発化と河川を通じた臨海平野形成史研究を結びつけ、人新世の特色を論ずる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は広島県太田川下流平野・デルタの微地形配置や沖積層最上部陸成層の諸特徴から、上流域の砂鉄採取によるよる廃土の影響を評価することを目的とする。このため、試錐により得た試料から表層堆積物における人為の影響、堆積環境と年代などを明らかにし、平野形成に与えた影響を検討する。 初年度(令和4年度)は、①これまでに入手した試料の分析と検討、②オールコアボーリングの実施、その他③ハンドオーガーによる試料採取等をすすめた。 ①既入手試料の分析は、広島市中央公園ならびに西原地区で得た金属粒子の分析および珪藻分析を依頼した。金属粒子は鉄錆および鍛冶関連遺物が認められた。珪藻分析では淡水生および汽水~海水生種が認められたが後者は産出数が少なかった。 ②オールコアボーリングは広島市西原にて2023年2月に実施し、深度14mならびに隣接地より深度約5mのサンプルを採取した。 ③ハンドオーガー調査は、分担研究者らが市内数か所で実施した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
広島市内におけるボーリングを2022年11月までに実施して試料の分析を進める計画であったが、ボーリング実施許認可および実施業者の業務都合でボーリング実施が2023年2月になってしまい、分析は2023年度に持ち越した。
|
Strategy for Future Research Activity |
オールコアボーリングにより連続性のよい試料が得られたため、2023年度は試料の年代測定ならびに微化石分析をすすめる。このほか、ハンドオーガーで得られた試料の分析もあわせておこない、堆積環境の復元をすすめる。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)