センサスデータを用いたオーストラリアにおける移民の地方定住に関する地理学的研究
Project/Area Number |
22K01070
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 04020:Human geography-related
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
花岡 和聖 立命館大学, 文学部, 准教授 (90454511)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | オーストラリア / 移民 / 地方定住 / センサスデータ / 地理情報システム / 人口移動 / 地方圏 |
Outline of Research at the Start |
本研究計画は、移民大国であり、かつ移民の地方定住政策を進めるオーストラリアを対象に、移民の地方移住・定住の実態を明らかにすることが目的である。具体的には、人口センサスを集計し、地方圏に暮らす移民に焦点をあてて、移住者や定住者の規模と特徴および移住先・定住期間を規定する要因を定量的に分析・考察していく。これら定量的な分析と並行して、行政資料等を収集・整理し、オーストラリアにおける移民の地方定住政策の内容、その策定経緯と変遷、受入自治体における課題等をレビューする。以上の研究成果は、移民の地方定住の観点から、空間的同化論や多文化政策、社会的統合等の議論に新たな知見を追加できるものと期待できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究計画書においては,オーストラリアにおける地方圏の移民定住の実態について明らかにすべく,オーストラリアのセンサスデータを用いた分析と現地での調査を計画している。本研究計画の初年度にあたる2022年度は,(1)移民の地方定住に関する要因分析の実施および(2)移民の地方圏への定住促進策のレビュー・先行事例の収集を予定していた。 22年度の研究実績は,以下に示す通りである。(1)に関して,現在,海外からの新規流入移民の居住地選択について,移民の個人属性(出身国,教育水準等)と移住先の地域属性(失業率,雇用規模,同族割合,気候因子等)を説明変数とした多変量解析を実施した。その統計解析の結果,出身地や教育水準ごとに異なる居住地選好が認められた。くわえて,移住先の地域労働市場や同族割合などが有意な変数として抽出された。現在,本研究成果を海外学術雑誌へと投稿すべく,オーストラリア国内の共同研究者とともに英語論文として論文執筆を進めている。なお日本の外国人定住の事例を先行的に取り上げ,論文作成を行った。(2)に関しては,地方圏定住を条件とした既存の査証制度の変更と,オーストラリアの政権交代,さらにはコロナ禍の影響が重なっていたことから,今後の制度変更に関する情報収集を進めてきた。並行してオーストラリアおよび地方圏定住に関する先行文献の整理を行った。また年度末に現地協力者と現地調査を実施する予定であったが,移民の人口移動におけるコロナ禍等の影響(入国者数の変化,家賃・物価上昇)や渡航費の上昇も想定されたため,当初の予定を変更し,諸事情が落ち着くであろう翌年度下半期に延期して実施することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データ分析に関してはおおむね順調に進展している。現地調査の時期を変更したが,調査計画全体では予定通り進められるように今後,調整を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
現地調査に関しては,23年度下半期に実施する予定で調整を進めている。新規流入移民の居住地選択に関する論文投稿を優先的に進め,直近に実施されたセンサスデータを用いて,第3の研究課題である,地方都市内の移民の居住地分布図の作成を行う予定である。なお,データ利用や分析,現地調査に関しては現地の大学研究者とも連携を取りながら行う必要がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)