| Project/Area Number |
22K01304
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 06010:Politics-related
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| Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
小田川 大典 岡山大学, 社会文化科学学域, 教授 (60284056)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安武 真隆 関西大学, 政策創造学部, 教授 (00284472)
遠藤 泰弘 松山大学, 法学部, 教授 (30374177)
石川 敬史 帝京大学, 文学部, 教授 (40374178)
森 達也 神戸学院大学, 法学部, 准教授 (40588513)
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| Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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| Keywords | ジュディス・シュクラー / 冷戦リベラリズム / 複合国家 / 主権国家 / 帝国 / カール・シュミット / 国際論的転回 / シュミット / バーリン / アーレント / 政治理論 / 政治思想史 / インテレクチュアル・ヒストリー / リベラリズム / 啓蒙 / アメリカ建国史 / 自由論 / ドイツ公法思想史 / 政治哲学 / 思想史 / デモクラシー |
| Outline of Research at the Start |
本研究は、(0)政治理論研究の非歴史化をもたらしたロールズ革命の成果と,政治思想史研究の非理論化をもたらしたスキナー革命の成果を踏まえた上で,政治理論研究とインテレクチュアル・ヒストリーとしての政治思想史研究には,どのような対話と相互的貢献の可能性が考えられるのかという大きな問いに答えるべく,(1)ロールズ革命以降,政治理論研究の方法論はどのような変貌を遂げたか、(2)スキナー革命以降,政治思想史研究の方法論はどのような変貌を遂げたか、(3)政治思想史研究と政治理論研究は,具体的にどのような対話と相互的貢献の試みを行なってきたかという三つの具体的な問題を検討する試みである。
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| Outline of Annual Research Achievements |
2024年度は、課題課題(0)ロールズ革命とスキナー革命以後における政治理論研究と政治思想史研究の対話と相互貢献の可能性の模索を念頭に、(1)ロールズ革命以降の政治理論研究の思想史的な検討、(2)スキナー革命以降の政治思想史研究の方法論的な検討、(3)政治思想史と政治理論の具体的な対話と相互的貢献の試みの検証という三つの課題に取り組んだ。 (1)について、ロールズの同僚で友人でもあった政治思想家ジュディス・シュクラーについて、社会思想史学会第49回研究大会(2024年11月10日、於け東北大学川内キャンパス)にて「ジュディス・シュクラーにおける希望と記憶」というセッションを実施し、司会を安武が、研究報告を小田川と、田中将人氏(岡山商科大学)が、討論者を山岡龍一氏(放送大学)が担当した。 (2)については、西洋史分野における主権国家や帝国についての問い直しに応答しつつ、岩井淳編『複合国家から読み解く世界史 「国民国家史観」再考』(山川出版、2024)に石川が「連邦国家アメリカ――新大陸への入植」を寄稿、『思想』の「【特集】帝国論再考」号(岩波書店、2024年7月)に「アメリカ独立革命史研究における帝国論」を寄稿、岩井淳編『複合国家から読み解く世界史 「国民国家史観」再考』(山川出版、2024)に石川が「連邦国家アメリカ 新大陸への入植」を寄稿、中澤達哉責任編集・歴史学研究会編『「主権国家」再考 近代を読み替える』(岩波書店、2025)に、安武が「政治思想としての主権と国家――ボダン再読」を、石川が「競合する主権と国民国家――アメリカ革命の風土」を寄稿した。 (3)については、2024年9月に、カール・シュミット研究で有名なラインハルト・メーリング氏(ハイデルベルク教育大学)を招聘し、国際研究集会を開催した(2024年9月20日、於京都大学吉田キャンパス)。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2024年度は、(1)ロールズ革命以降の政治理論研究の思想史的な検討、(2)スキナー革命以降の政治思想史研究の方法論的な検討、(3)政治思想史と政治理論の具体的な対話と相互的貢献の試みの検証という三つの課題について研究を以下のように進めた。 (1)について小田川が前述の「ジュディス・シュクラーにおける希望と記憶」セッションでの報告をもとに「ジュディス・シュクラーと冷戦リベラリズム」を『岡山大学法学会雑誌』74巻3・4号(2025年3月)に寄稿した。 (2)については前述の『複合国家から読み解く世界史 「国民国家史観」再考』、『思想』の「【特集】帝国論再考」号、『「主権国家」再考 近代を読み替える』への寄稿に加えて、安武がディヴィッド・アーミテイジ「ガリヴァー苦悩記 近代世界の形成と破壊における条約」の邦訳を『政治思想研究 第24号 政治思想の国際論的転回』(2024)に寄稿し、また『歴史を書くとはどういうことか 初期近代ヨーロッパの歴史叙述』(小谷英生・網谷壮介・飯田賢穂・上村剛編著、勁草書房、2023)の書評を『社会思想史研究』49号(2025年9月発行予定)に寄稿した。 (3)については遠藤が「ラインハルト・メーリング「『例外状態』に照らして:カール・シュミット憲法論の基本的特徴」について」と「「ラインハルト・メーリング『エドゥアルド・シュプランガーの日本での客員教授職 1936/37』」について」を『松山大学地域研究ジャーナル』33号(2025)に寄稿、"Artikel 48 der Weimarer Verfassung: Hugo Preuss und Carl Schmitt im Streit uber den 'Diktaturartikel'"を PRAVNEHISTORICKE STUDIE, 54-2, 2024 に寄稿した。
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| Strategy for Future Research Activity |
2025年度は、2022、2023、2024年度の成果を踏まえつつ、本研究課題のひとつの小括として、The Sleeping Sovereign, 2016 の邦訳(『眠れる主権者:もう一つの民主主義思想史』勁草書房、2025)が刊行されたケンブリッジ学派の思想史家リチャード・タックの近年の仕事についての研究会を予定している。 具体的には、社会思想史学会第50回研究大会(2025年10月18・19日、於青山学院大学相模原キャンパス)で「政治理論とインテレクチュアル・ヒストリー Richard Tuck, The Sleeping Sovereign(2016)と Active and Passive Citizens: A Defense of Majoritarian Democracy(2024)を読む」(仮)を開催する。報告者として、関口佐紀氏(早稲田大学 現代政治経済研究所 特別研究所員)と、藤原いお氏(京都大学 大学院法学研究科法政理論専攻 博士課程)に、討論者として山岡龍一氏(放送大学)に依頼し、内諾を得ている。 また、2022、2023、2024に開催した研究会の成果の活字化を進めていく。
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